スリザリンには女子選手は一人もいない。――グリフィンドールの選手の前に肩と肩をくっつけて立ちはだかり、全員がニヤニヤしている。
「いや、ここは僕が予約したんだ」怒りで唾つばを飛び散らしながらウッドが叫さけんだ。
「僕が予約したんだぞ」
「ヘン、こっちにはスネイプ先生が、特別にサインしてくれたメモがあるぞ。『私わたし、スネイプ教きょう授じゅは、本日クィディッチ・ピッチにおいて、新人シーカーを教育する必要があるため、スリザリン・チームが練習することを許きょ可かする』」
「新しいシーカーだって どこに」ウッドの注意が逸それた。
目の前の大きな六人の後ろから、小さな七番目が現れた。青白い尖とがった顔一いっ杯ぱいに得とく意いげな笑いを浮うかべている。ドラコ・マルフォイだった。
「ルシウス・マルフォイの息むす子こじゃないか」フレッドが嫌けん悪お感かんをむき出しにした。
「ドラコの父親を持ち出すとは、偶ぐう然ぜんの一いっ致ちだな」
フリントの言葉で、スリザリン・チーム全員がますますニヤニヤした。
「その方かたがスリザリン・チームにくださった、ありがたい贈おくり物ものを見せてやろうじゃないか」
七人全員がそろって自分の箒ほうきを突き出した。七本ともピカピカに磨みがき上げられた新品の柄えに、美しい金きん文も字じで銘めいが書かれている。
『ニンバス』
グリフィンドール選手の鼻はな先さきでその文字は朝の光を受けて輝かがやいていた。
「最さい新しん型がただ。先月出たばかりさ」
フリントは無む造ぞう作さにそう言って、自分の箒の先についていた埃ほこりの欠けらを、指でひょいと払はらった。
斯莱特林队的队员中没有女生,他们肩并肩站成一排,带着一模一样的神气斜眼瞟着格兰芬多队的队员。
“可是我包了球场!”伍德厉声说,“我包下了!”
“噢,”弗林特说,“可我有斯内普教授特签的条子。本人,西.斯内普教授.允许斯莱特林队今日到魁地奇球场训练,培训他们新的找球手。”
“你们新添了一名找球手?”伍德的注意力被转移了,“在哪儿?”
从六个高大的队员身后闪出了一个身量较小的男生,苍白的尖脸上挂着一副得意的笑容。正是德拉科·马尔福。
“你不是卢修斯·马尔福的儿子吗?”弗雷德厌恶地问。
“你居然提到德拉科的父亲,有意思,”斯莱特林队的全体队员笑得更得意了,“那就请你看看他慷慨送给斯莱特林队的礼物吧。”
七个人一齐把扫帚往前一举,七根崭新的、光滑锃亮的飞天扫帚,七行漂亮的金字“光轮200l”,在早晨的阳光下晃着格兰芬多队员的眼睛。
“最新型号,上个月刚出来的,”弗林特不在意地说,轻轻掸去他那把扫帚顶上的一点灰尘,