「ハリー、どうしたの ねえ、どうしたの 病気なの でも君なら治なおせるよね」
コリンがスタンドから駆かけ下りてきて、ピッチから出ていこうとする三人にまつわりついて周りを飛び跳はねた。ロンがゲボッと吐いて、またナメクジがボタボタと落ちてきた。
「おわぁー」コリンは感かん心しんしてカメラを構かまえた。
「ハリー、動かないように押さえててくれる」
「コリン、そこをどいて」
ハリーはコリンを叱しかりつけ、ハーマイオニーと一いっ緒しょにロンを抱かかえて競技場を抜け、森のほうに向かった。
森もり番ばんの小屋が見えてきた。
「もうすぐよ、ロン。すぐ楽になるから……もうすぐそこだから……」
ハーマイオニーがロンを励はげました。
あと五、六メートルという時に、小屋の戸が開いた。が、中から出てきたのはハグリッドではなかった。今日は薄うすい藤ふじ色いろのローブをまとって、ロックハートがさっそうと現れた。
「早く、こっちに隠かくれて」
ハリーはそう囁ささやいて、脇わきの茂しげみにロンを引ひっ張ぱり込んだ。ハーマイオニーはなんだかしぶしぶ従った。
「やり方さえわかっていれば簡かん単たんなことですよ」
ロックハートが声こわ高だかにハグリッドに何か言っている。
「助けてほしいことがあれば、いつでも私わたしのところにいらっしゃい 私の著ちょ書しょを一冊進しん呈ていしましょう。――まだ持っていないとは驚おどろきましたね。今夜サインをして、こちらに送りますよ。では、お暇いとましましょう」
ロックハートは城のほうにさっそうと歩き去った。
“怎么了,哈利?怎么了?他病了吗?但你能治好他的,是不是?”科林跑了过来,连蹦带跳地跟着他们走出球场。罗恩身体剧烈地起伏了一下,更多的鼻涕’虫落到了他胸前。“哦—— ”科林大感兴趣地举起照相机,“你能把他扶住不动吗,哈利?’’“走开,科林!”哈利生气地说。他和赫敏扶着罗恩走出体育场,朝森林边上走去。“快到了,罗恩,”赫敏说,狩猎场看守的小屋出现在限前,“你一会儿就会没事了..就快到了..”
他们走到离海格的小屋只有二十来步时,房门忽然开了,但踱出来的不是海格,而是吉德罗洛哈特,他今天穿了一身最淡的淡紫色长袍。“快躲起来。”哈利小声说,拉着罗恩藏到最近的一丛灌木后面。赫敏也跟着藏了起来,但有点不情愿。“如果你会了的话,做起来是很简单的!”洛哈特在高声对海格说话,‘‘如果需要什么帮助,尽管来找我,你知道我在哪儿!我会给你一本我写的书—— 我很惊讶你竟然还没有一本。我今晚就签上名字送过来。好,再见!’’他大步朝城堡走去。