「そんなこと、本当に言うたのか」とハーマイオニーのほうを見て唸うなり声をあげた。
「言ったわよ。でも、どういう意味だか私は知らない。もちろん、ものすごく失礼な言こと葉ばだということはわかったけど……」
「あいつの思いつくかぎり最悪の侮ぶ辱じょくの言葉だ」ロンの顔がまた現れて絶ぜっ句くした。
「『穢れた血』って、マグルから生まれたっていう意味の――つまり両親とも魔法使いじゃない者を指す最低の汚けがらわしい呼び方なんだ。魔法使いの中には、たとえばマルフォイ一族みたいに、みんなが『純じゅん血けつ』って呼ぶものだから、自分たちが誰よりも偉えらいって思っている連れん中ちゅうがいるんだ」
ロンは小さなゲップをした。ナメクジが一匹だけ飛び出し、ロンの伸ばした手の中にスポッと落ちた。ロンはそれを洗面器に投げ込んでから話を続けた。
「もちろん、そういう連中以外は、そんなことまったく関かん係けいないって知ってるよ。ネビル・ロングボトムを見てごらんよ――あいつは純血だけど、鍋なべを逆さかさまに火にかけたりしかねないぜ」
「それに、俺おれたちのハーマイオニーが使えねえ呪じゅ文もんは、いままでにひとっつもなかったぞ」
ハグリッドが誇ほこらしげに言ったので、ハーマイオニーはパーッと頬ほおを紅こう潮ちょうさせた。
「他ひ人とのことをそんなふうに罵ののしるなんて、むかつくよ」
ロンは震ふるえる手で汗あせびっしょりの額ひたいを拭ぬぐいながら話し続けた。
「『穢れた血』だなんて、まったく。卑いやしい血だなんて。狂ってるよ。どうせいま時、魔法使いはほとんど混こん血けつなんだぜ。もしマグルと結婚してなかったら、僕ぼくたちとっくに絶ぜつ滅めつしちゃってたよ」
ゲーゲーが始まり、またまたロンの顔がひょいと消えた。
“是的,”她说,“可我不知道那是什么意思。当然,我听得出它非常粗鲁..”
“这是他能想到的最侮辱人的话,”罗恩又露出头来,气喘吁吁地说,“泥巴种是对麻瓜出身的人—— 也就是父母都不会魔法的人的诬蔑性称呼。有些巫师,像马尔福一家,总觉得他们比其他人优越,因为他们是所谓的纯种。”他打了个小嗝,一条鼻涕虫掉到他的手心里。他把它丢进脸盆,继续说道:“其实,我们其他人都知道这根本就没有关系。你看纳威隆巴顿—— 他是个纯种,可他连坩埚都放不正确。”