もう夜も更ふけていたので、グリフィンドールの談だん話わ室しつはがらんとしていた。ハリーはまっすぐ自分の部屋に戻もどった。ロンはまだ戻っていなかった。ハリーはパジャマに着き替がえ、ベッドに入ってロンを待った。三十分も経ったろうか、右みぎ腕うでをさすりさすり、暗い部屋に銀ぎん磨みがき粉この強きょう烈れつな臭においを漂ただよわせながら、ロンが戻ってきた。
「体中の筋きん肉にくが硬こう直ちょくしちゃったよ」
ベッドにドサリと身を横たえながらロンが唸うなった。
「あのクィディッチ杯はいを十四回も磨かせられたんだぜ。やつがもういいって言うまで。そしたら今度はナメクジの発ほっ作ささ。『学校に対する特とく別べつ功こう労ろう賞しょう』の上にべっとりだよ。あのネトネトを拭ふき取るのに時間のかかったこと……ロックハートはどうだった」
ネビル、ディーン、シェーマスを起こさないように低い声で、ハリーは自分が聞いた声のことを、そのとおりにロンに話した。
「それで、ロックハートはその声が聞こえないって言ったのかい」
月つき明あかりの中で、ロンの顔が曇ったのがハリーにはわかった。
「ロックハートが嘘うそをついていたと思う でもわからないなあ――姿の見えない誰かだったとしても、ドアを開けないと声が聞こえないはずだし」とロンが言った。
「そうだよね」
四よん本ほん柱ばしらのベッドに仰あお向むけになり、ベッドの天てん蓋がいを見つめながら、ハリーがつぶやいた。
「僕ぼくにもわからない」
格兰芬多的公共休息室里几乎没有人了。哈利直接上楼回到宿舍,罗恩还没有回来。哈利穿上睡衣,躺到床上等着。一小时后,罗恩揉着右胳膊进来了,给黑暗的房间里带来一骰去污光亮剂的气味。
“我的肌肉都僵了。”他呻吟着倒在床上,“他让我把那个魁地奇奖杯攘了十四遍才满意。后来我在擦一块‘对学校特殊贡献奖’的奖牌时,又吐了一回鼻涕虫, 花了一个世纪才擦掉那些黏液.. 洛哈特那儿怎么样?”
哈利压低嗓门,免得吵醒纳威、迪安和西莫,把他听到的声音告诉了罗恩。
“洛哈特说他没听见?”罗恩问。月光下,哈利看到罗恩皱着眉头。“你觉得他是撒谎吗?可我想不通—— 就是隐形人也需要开门啊。”
“是啊,”哈利躺下去,盯着四柱床的顶篷,“我也想不通。”
“洛哈特说他没听见?”罗恩问。月光下,哈利看到罗恩皱着眉头。“你觉得他是撒谎吗?可我想不通—— 就是隐形人也需要开门啊。”
“是啊,”哈利躺下去,盯着四柱床的顶篷,“我也想不通。”