「ほとんど首無しニック」が急に立ち止まったので、ハリーはもろにニックの中を通り抜けてしまった。通り抜けなきゃよかったのに、とハリーは思った。まるで氷のシャワーを浴あびたようだった。
「それが、していただけることがあるのですよ」ニックは興こう奮ふん気ぎ味みだった。
「ハリー――もし、厚かましくなければ――でも、だめでしょう。そんなことはおいやでしょう……」
「何なの」
「えぇ、今度のハロウィーンが私わたくしの五百回目の絶ぜつ命めい日びに当たるのです」
「ほとんど首無しニック」は背せ筋すじを伸のばし、威い厳げんたっぷりに言った。
「それは……」ハリーはいったい悲しむべきか、喜ぶべきか戸と惑まどった。「そうなんですか」
「私わたくしは広めの地ち下か牢ろうを一つ使って、パーティを開こうと思います。国中から知人が集まります。君が出席してくださればどんなに光こう栄えいか。ミスター・ウィーズリーもミス・グレンジャーも、もちろん大だい歓かん迎げいです。――でも、おそらく学校のパーティのほうに行きたいと思われるでしょうね」
ニックは緊きん張ちょうした様よう子すでハリーを見た。
「そんなことないよ。僕、出席する……」ハリーはとっさに答えた。
「なんと ハリー・ポッターが私わたくしの絶命日パーティに」
そう言ったあと、ニックは興こう奮ふんしながらも遠えん慮りょがちに聞いた。
「よろしければ、私わたくしがいかに恐ろしくものすごいか、君からパトリック卿に言ってくださることは、もしかして可か能のうでしょうか」
「だ、大だい丈じょう夫ぶだよ」ハリーが答えた。
「ほとんど首無しニック」はにっこり微笑ほほえんだ。
“关于无头猎手队的事,我希望我能为你做点什么。”哈利说。差点没头的尼克立刻停住脚步,哈利径直从他身体里穿过。他真希望自己没有这样做;那感觉就好像是冲了一个冰水浴。“你确实可以为我做一件事,”尼克兴奋地说,“哈利—— 我的要求是不是太过分了—— 不行,你不会愿意—— ”
“什么呀?”哈利问道。
“好吧,今年的万圣节将是我的五百岁忌辰。”差点没头的尼克说着,挺起了胸膛,显出一副高贵的样子。
“噢,”哈利说,对这个消息,他不知道应该是表示出难过还是高兴,“是吗?”
“我要在一间比较宽敞的地下教室里开一个晚会。朋友们将从全国各地赶来。如果你也能参加,我将不胜荣幸。当然啦,韦斯莱先生和格兰杰小姐也是最受欢迎的—— 可是,我敢说你情愿参加学校的宴会,是吗?”他焦急不安地看着哈利。
“不是,”哈利很快地说,“我会来的—— ”
“哦,我亲爱的孩子!哈利波特,参加我的忌辰晚会,太棒了!还有,”他迟疑着,显得十分兴奋,“劳驾,你可不可以对帕特里克先生提一句,就说你觉得我特别吓人,给人印象特别深刻,好吗?”
“当—— 当然可以。”哈利说。
差点没头的尼克向他露出了笑容。