それから数日、学校中がミセス・ノリスの襲おそわれた話でもちきりだった。犯人が現場に戻もどると考えたのかどうか、フィルチは、猫ねこが襲われた場所を往いったり来たりすることで、みんなの記き憶おくを生なま々なましいものにしていた。フィルチが壁かべの文字を消そうと「ミセス・ゴシゴシの魔ま法ほう万ばん能のう汚よごれ落とし」でこすっているのをハリーは見かけたが、効こう果かはないようだった。文字は相あい変かわらず石いし壁かべの上にありありと光を放はなっていた。犯行現場の見張りをしていない時は、フィルチは血走った目で廊ろう下かをほっつき回り、油ゆ断だんしている生徒に言いがかりをつけて「音をたてて息をした」とか「うれしそうだった」とかいう理由で、処しょ罰ばつに持ち込こもうとした。
ジニー・ウィーズリーは、ミセス・ノリス事件でひどく心を乱されたようだった。ロンの話では、ジニーは無む類るいの猫好きらしい。
「でも、ミセス・ノリスの本ほん性しょうを知らないからだよ」
ロンはジニーを元気づけようとした。
「はっきり言って、あんなのはいないほうがどんなにせいせいするか」
ジニーは唇くちびるを震ふるわせた。
「こんなこと、ホグワーツでしょっちゅう起こりはしないから大だい丈じょう夫ぶ」ロンが請うけ合った。
「あんなことをしたへんてこりん野郎は、学校があっという間に捕つかまえて、ここからつまみ出してくれるよ。できれば放ほうり出される前に、ちょいとフィルチを石にしてくれりゃいいんだけど。ア、冗じょう談だん、冗談――」
ジニーが真まっ青さおになったのでロンが慌あわてて言った。
接连好几天,学生们不谈别的,整天议论洛丽丝夫人遭到攻击的事。费尔奇的表现使大家时时刻刻忘不了这件事。他经常在洛丽丝夫人遇害的地方踱来踱去,似乎以为攻击者还会再来。哈利看见他用“斯科尔夫人牌万能神奇去污剂’擦洗墙上的文字,但是白费力气;那些文字仍然那么明亮地在石墙上闪烁。费尔奇如果不在犯罪现场巡逻,便瞪着两只红通通的眼睛,偷偷隐蔽在走廊里,然后突然扑向毫无防备的学生,千方百计找借口关他们禁闭,比如说他们“喘气声太大”,或“嘻皮笑脸”。
金妮’韦斯莱似乎为洛丽丝夫人的遭遇感到非常不安。据罗恩说,她一向是非常喜欢猫的。
“实际上你并不认识洛丽丝夫人呀。”罗恩想使她振作起来,“说句实话,没有它我们更加自在。”金妮的嘴唇开始颤抖。“这种事霍格沃茨不会经常发生的,,’罗恩安慰她,“他们很快就会抓住那个肇事的疯子,把他从这里赶出去。我只希望他在被开除前,还来得及把费尔奇也给石化了。我只是开个玩笑—— ”罗恩看到金妮的脸刷地变白了,赶紧又说了一句。