ハリーとロンも覗きにいった。「嘆きのマートル」は、トイレの水すい槽そうの上でふわふわしながら、顎あごのにきびをつぶしていた。
「ここは女子のトイレよ」
マートルはロンとハリーを胡う散さん臭くさそうに見た。
「この人たち、女じゃないわ」
「ええ、そうね」ハーマイオニーが相あい槌づちを打った。
「私、この人たちに、ちょっと見せたかったの。つまり――えーと――ここが素す敵てきなとこだってね」
ハーマイオニーが古ぼけて薄うす汚よごれた鏡や、濡ぬれた床のあたりを漠ばく然ぜんと指差した。
「何か見なかったかって、聞いてみて」ハリーがハーマイオニーに耳打ちした。
「なにをこそこそしてるの」マートルがハリーをじっと見た。
「何でもないよ。僕ぼくたち聞きたいことが……」ハリーが慌あわてて言った。
「みんな、わたしの陰かげ口ぐちを言うのはやめてほしいの」マートルが涙なみだで声を詰つまらせた。
「わたし、たしかに死んでるけど、感情はちゃんとあるのよ」
「マートル、だーれもあなたの気持を傷きずつけようなんて思ってないわ。ハリーはただ――」
ハーマイオニーが言った。
「傷つけようと思ってないですって ご冗じょう談だんでしょう」マートルが喚わめいた。
「わたしの生きてる間の人生って、この学校で、悲ひ惨さんそのものだった。今度はみんなが、死んだわたしの人生を台だい無なしにしにやってくるのよ」
「あなたが近ごろ何かおかしなものを見なかったかどうか、それを聞きたかったの」
ハーマイオニーが急いで聞いた。
哈利和罗恩也跟过去看。哭泣的桃金娘正在抽水马桶的水箱里飘浮着,揪着下巴上的一处地方。
“这是女生盥洗室,”她说,用怀疑的目光打量着罗恩和哈利,“他们不是女生。”
“是的,”赫敏表示赞同,“我想带他们来看看,这里—— 这里—— 是多么漂亮。”
她朝肮脏的旧镜子和潮湿的地板含糊地挥了挥手。
“问她有没有看见什么。”哈利压低声音对赫敏说。
“你们在小声嘀咕什么?”桃金娘瞪着他们,问道。
“没什么,”哈利赶紧说,“我们想问问你—— ”
“我希望人们不要在背后议论我!”桃金娘带着哭腔说,“我也是有感情的,你们知道,尽管我已经死了。”
“桃金娘,没有人想使你难过,”赫敏说,“哈利只是—— ,, “没有人想使我难过!这真是一个大笑话!”桃金娘哭叫着说,“我在这里的生活没有欢乐,只有悲伤,现在我死了,人们还不放过我!,,“我们只想问问你,最近有没有看见什么有趣的事情,”赫敏赶紧说道,