顔に雨がかかり、ふと気がつくと、まだピッチに横たわったままだった、誰かが上から覗のぞき込んでいる。輝かがやくような歯だ。
「やめてくれ。よりによって」ハリーが呻うめいた。
「自分の言っていることがわかってないのだ」
心配そうにハリーを取り囲んでいるグリフィンドール生に向かって、ロックハートが高らかに言った。
「ハリー、心配するな。私わたしが君の腕を治なおしてやろう」
「やめて」ハリーが言った。「僕ぼく、腕をこのままにしておきたい。かまわないで……」
ハリーは上半身を起こそうとしたが、激げき痛つうが走った。すぐそばで聞き覚えのある「カシャッ」という音が聞こえた。
「コリン、こんな写真は撮とらないでくれ」ハリーは大声をあげた。
「横になって、ハリー」ロックハートがあやすように言った。「この私わたしが、数え切れないほど使ったことがある簡単な魔法だからね」
「僕ぼく、医い務む室しつに行かせてもらえませんか」ハリーが歯を食いしばりながら頼んだ。
「先生、そうするべきです」
泥どろんこのウッドが言った。チームのシーカーが怪け我がをしているというのに、ウッドはどうしてもにこにこ顔を隠かくせないでいる。
「ハリー、ものすごいキャッチだった。すばらしいの一ひと言ことだ。君の自じ己こベストだ。ウン」
周まわりに立ち並んだ脚あしの向こうに、フレッドとジョージが見えた。狂ったブラッジャーを箱に押おし込こめようと格かく闘とうしている。ブラッジャーはまだがむしゃらに戦っていた。
他醒转过来时,仍然躺在赛场上,雨水哗哗地浇在他脸上,有人俯身看着他。
他看见一排闪闪发亮的牙齿。“哦,不要,不要你。”他呻吟着说。“不知道他在说什么。”洛哈特大声地对那些焦虑地聚在周围的格兰芬多的学生们说,“不要担心,哈利。我正要给你治胳膊呢。”
“不!”哈利说,“就让它这样好了,谢谢你..”
他想坐起来,可是胳膊疼得太厉害了。他听见旁边传来熟悉的咔嚓声。
“我不要拍这样的照片,科林。”他大声说。
“躺好,哈利,”洛哈特安慰他说,“是一个简单的魔咒,我用过无数次了。”
“我为什么不能直接去医院?”哈利咬紧牙关,从牙缝里说。
“他真的应该去医院。”满身泥浆的伍德说,尽管他的找球手受了伤,他仍然抑制不住脸上的笑容。“你那一抓真是绝了,哈利,太精彩了,还没见你干得这么漂亮过。”
哈利透过周围密密麻麻的许多条腿,看见弗雷德和乔治韦斯莱兄弟俩正拼命把那只撒野的游走球按压进箱子里。游走球仍然凶猛地挣扎着。