「さて、誰か進んでモデルになる組はありますか――ロングボトムとフィンチ‐フレッチリー、どうですか」
「ロックハート先生、それはまずい」性しょう悪わるな大コウモリを思わせるスネイプが、さーっと進み出た。
「ロングボトムは、簡単極きわまりない呪じゅ文もんでさえ惨さん事じを引き起こす。フィンチ‐フレッチリーの残ざん骸がいを、マッチ箱に入れて医い務む室しつに運び込むのが落ちでしょうな」
ネビルのピンク色の丸顔がますますピンクになった。
「マルフォイとポッターはどうかね」スネイプは口元を歪ゆがめて笑った。
「それは名めい案あん」
ロックハートは、ハリーとマルフォイに大広間の真ん中に来るよう手て招まねきした。他の生徒たちは下がって二人のために空くう間かんをあけた。
「さあ、ハリー。ドラコが君に杖を向けたら、こういうふうにしなさい」
ロックハートは自分の杖を振ふり上げ、何やら複ふく雑ざつにくねくねさせたあげく、杖を取り落とした。
「オットット――私わたくしの杖つえはちょっと張はり切りすぎたようですね」
と言いな�