「先生、その防ぼう衛えい技わざとかを、もう一度見せてくださいませんか」
「怖こわくなったのか」
マルフォイは、ロックハートに聞こえないように低い声で言った。
「そっちのことだろう」
ハリーも唇くちびるを動かさずに言った。
ロックハートは、陽よう気きにハリーの肩をポンと叩たたき、「ハリー、私わたしがやったようにやるんだよ」と言った。
「え 杖を落とすんですか」
ロックハートは聞いてもいなかった。
「一――二――三――それ」と号ごう令れいがかかった。
マルフォイは素す早ばやく杖を振ふり上げ、「サーペンソーティア ヘビ出いでよ」と大声で怒ど鳴なった。
マルフォイの杖の先が炸さく裂れつした。その先から、長い黒ヘビがニョロニョロと出てきたのを見て、ハリーはぎょっとした。ヘビは二人の間の床にドスンと落ち、鎌かま首くびをもたげて攻こう撃げきの態たい勢せいを取った。周まわりの生徒は悲ひ鳴めいをあげ、さーっと後ずさりして、そこだけが広くあいた。
「動くな、ポッター」
スネイプが悠ゆう々ゆうと言った。ハリーが身動きもできず、怒ったヘビと、目を見合わせて立ちすくんでいる光こう景けいを、スネイプが楽しんでいるのがはっきりわかる。
「我わが輩はいが追い払はらってやろう……」
「私わたくしにお任まかせあれ」ロックハートが叫さけんだ。ヘビに向かって杖を振り回すと、バーンと大きな音がして、ヘビは消え去るどころか二、三メートル宙ちゅうを飛び、ビシャッと大きな音をたててまた床に落ちてきた。挑ちょう発はつされ、怒いかり狂ってシューシューと、ヘビはジャスティン・フィンチ‐フレッチリーめがけて滑すべり寄り、再び鎌首をもたげ、牙きばをむき出して攻撃の構かまえを取った。
“什么,把魔杖掉在地上?”可是洛哈特根本不听他的。
“让我来!”洛哈特喊道。他举起魔杖,威胁地向蛇挥舞,突然,只听嘭的一声巨响,蛇不仅没有消失,反而蹿起一丈多高,又重重地落回到地板上。它狂怒不已,嘶嘶地吐着信子径直朝贾斯廷芬列里游来,接着,它昂起脑袋,露出毒牙,摆出进攻的架势。