ハリーはその夜よ、何時間も寝ねつけなかった。四よん本ほん柱ばしらのベッドのカーテンの隙すき間まから、寮りょう塔とうの窓の外を雪がちらつきはじめたのを眺ながめながら、思いに耽ふけった。
――僕はサラザール・スリザリンの子し孫そんなのだろうか――ハリーは結けっ局きょく父親の家族のことは何も知らなかった。ダーズリー一家は、ハリーが親しん戚せきの魔法使いのことを質問するのを、いっさい禁きん止しした。
ハリーはこっそり蛇語を話そうとした。が、言葉が出てこなかった。ヘビと顔を見合わせないと話せないらしい。
――でも、僕はグリフィンドール生せいだ。僕にスリザリンの血が流れていたら、「組分け帽ぼう子し」が僕をここに入れなかったはずだ……。
「フン」頭の中で意い地じ悪わるな小さい声がした。「しかし、『組分け帽子』は君をスリザリンに入れたいと思った。忘れたのかい」
ハリーは寝ね返がえりを打った。――明あ日す、「薬やく草そう学がく」でジャスティンに会う。その時に説明するんだ。僕ぼくはヘビをけしかけてたのじゃなく、攻こう撃げきをやめさせてたんだって。どんなバカだって、そのぐらいわかるはずじゃないか。――腹が立って、ハリーは枕まくらを拳こぶしで叩たたいた。
那天夜里,哈利好几个小时睡不着觉。他透过床四周帷布的缝隙,注视着片片雪花飘过城堡的窗户,感到心头一片茫然。他可能是萨拉查。斯莱特林的后裔吗?毕竟,他对父亲的家庭一无所知。德.思礼夫妇总是禁止他询问有关他那些懂魔法的亲戚的情况。哈利悄悄地试着用蛇佬腔说话,但怎么也说不出来。似乎只有与一条蛇面对面的时候,他才能做到这点。
“可是我属于格兰芬多啊,”哈利心想,“如果我有斯莱特林血统,那顶分院帽就不会把我放在这儿了..”
“哈哈,”他脑海里一个难听的小声音说,“可是分院帽本来是想把你放在斯莱持林的,你难道不记得了?”
哈利翻了个身。第二天他会在草药课上见到贾斯廷,到时候他要向贾斯廷说明他是在把蛇喝退,而不是怂恿它进攻,其实(他用拳头敲打着枕头,愤愤地想),这连傻瓜也应该看得出来啊。