「二人とも大だい丈じょう夫ぶ」
口から出てきたのは、ゴイルの低い嗄しゃがれ声ごえだった。
「あぁ」
右のほうからクラッブの唸うなるような低音が聞こえた。
ハリーは戸の鍵かぎを開け、ひび割われた鏡かがみの前に進み出た。ゴイルが、窪くぼんだどんより眼まなこでハリーを見つめ返していた。ハリーが耳をかくとゴイルもかいた。
ロンの戸が開いた。二人は互いにじろじろ見た。ちょっと蒼あおざめてショックを受けた様子ようすを別にすれば、鍋なべ底ぞこカットの髪かみ型がたもゴリラのように長い手も、ロンはクラッブそのものだった。
「おっどろいたなあ」鏡かがみに近寄り、クラッブのぺちゃんこの鼻を突っつきながらロンが繰くり返し言った。「おっどろいたなあ」
「急いだほうがいい」ハリーはゴイルの太い手首に食い込んでいる腕うで時ど計けいのバンドを緩ゆるめながら言った。「スリザリンの談だん話わ室しつがどこにあるか見つけないと。誰かのあとをつけられればいいんだけど……」
ハリーをじっと見つめていたロンが言った。
「ねえ、ゴイルがなんか考えてるのって気き味み悪いよな」
ロンはハーマイオニーの戸をドンドン叩たたいた。
「出てこいよ。行かなくちゃ……」
于是,他把眼镜摘下,然后喊道:“你们俩没事儿吧?”高尔低沉粗哑的声音从他嘴里发出。
“没事儿。”他右边传来克拉布声音浑厚的咕哝。
哈利打开门锁,站到裂了缝的镜子前面。高尔用呆滞的、深陷的眼睛回望着他。哈利搔了搔耳朵,高尔也做得分毫不差。
罗恩的门开了,他们互相瞪着对方。罗恩活脱脱就是克拉布的翻版,从那短短的锅底发型到长长的大猩猩般的手臂,只是脸色显得苍白而惶恐。
“真令人难以置信,”罗恩说着,走到镜子面前,戳了戳克拉布的塌鼻子,“难以置信。”
“我们赶紧走吧,”哈利说,一边松开勒住高尔粗手腕的手表,“我们还得弄清斯莱特林的公共休息室在哪里,真希望我们能找一个人可以跟着..”罗恩一直注视着哈利,这时说道:“看到高尔居然在思考,你不知道这有多么古怪。”他砰砰地敲着赫敏的门。“快点,我们得走了..”