「すみません」ロンが急いで彼女に近寄った。「僕ぼくたちの談だん話わ室しつへの道を忘れちゃった」
「なんですって」素そっ気けない返事が返ってきた。「僕たちの談話室ですって わたし、レイブンクローよ」
女子生徒は胡う散さん臭くさそうに二人を振ふり返りながら立ち去った。
ハリーとロンは急いで石段を下りていった。下は暗く、クラッブとゴイルのデカ足が床を踏ふむので足音がひときわ大きくこだました。――思ったほど簡単じゃない――二人はそう感じていた。
迷めい路ろのような廊ろう下かには人ひと影かげもなかった。二人は、あと何分あるかとしょっちゅう時間を確かく認にんしながら、奥へ奥へと学校の地下深く入っていった。十五分も歩いて、二人が諦あきらめかけた時、急に前のほうで何か動く音がした。
「オッ」ロンが勇いさみたった。「今度こそ連れん中ちゅうの一人だ」
脇わきの部屋から誰か出てきた。しかし、急いで近寄ってみると、がっかりした。スリザリン生ではなく、パーシーだった。
「こんなところで何の用だい」ロンが驚おどろいて聞いた。
パーシーはむっとした様子だ。素気ない返事をした。
「そんなこと、君の知ったことじゃない。そこにいるのはクラッブだな」
「エ――あぁ、ウン」ロンが答えた。
「それじゃ、自分の寮りょうに戻もどりたまえ」パーシーが厳きびしく言った。
「このごろは暗い廊下をうろうろしていると危あぶない」
「自分はどうなんだ」とロンが突ついた。
「僕は」パーシーは胸を張はった。「監かん督とく生せいだ。僕を襲おそうものは何もない」
“对不起,”罗恩快步向她走去,说道,“我们忘记到咱们的公共休息室怎么走了。”“对不起,我不明白。”那姑娘傲慢地说,“咱们的公共休息室?我是拉文克劳学院的。”她走开了,一边还狐疑地回头看着他们。哈利和罗恩飞快地走下石阶,隐入黑暗之中,克拉布和高尔的大脚敲着地面,脚步的回声特别响亮。他们感觉这件事不会像他们希望的那样容易。
迷宫似的走道里空空荡荡。他们在学校的地面下越走越深,一边不停地看表,计算他们还剩下多少时间。过了一刻钟,就在他们开始感到绝望的时候,听到前面突然有了动静。
“哈!”罗恩兴奋地说,“总算碰到他们的一个人了!”那个人影从旁边的一个房间里闪了出来。可是,当他们匆匆走近时,却感到心往下一沉。这不是什么斯莱特林的学生,而是珀西。“你在这下面做什么?”罗恩吃惊地问。珀西仿佛受到了冒犯。
“这个,”他高傲地说,“用不着你们来管。你是克拉布吧?”
“谁—— 哦,是啊。”罗恩说。
“那好,回你自己的宿舍去吧。”珀西严厉地说,“最近在漆黑的走廊里乱逛很不安全。”
“你就在乱逛。”罗恩指出。
“我,”珀西挺直身子,说道,“我是一个级长。没有东西会来袭击我。”