小こ人びとたちは一日中教室に乱入し、バレンタイン・カードを配って、先生たちをうんざりさせた。午後も遅おそくなって、グリフィンドール生せいが「妖よう精せいの呪じゅ文もん」教室に向かって階段を上がっているとき、小人がハリーを追いかけてきた。
「オー、あなたにです アリー・ポッター」
とびきりしかめっ面つらの小人がそう叫さけびながら、人の群むれを肘ひじで押しのけてハリーに近づいた。
一年生が並んでいる真ん前で、しかもジニー・ウィーズリーもたまたまその中にいるのに、カードを渡されたらたまらないと、全身カーッと熱くなったハリーは、逃げようとした。
ところが小人は、そこいら中の人の向こう脛ずねを蹴けっ飛ばして、ハリーがほんの二歩も歩かないうちに前に立ちふさがった。
「アリー・ポッターに、直じき々じきにお渡ししたい歌のメッセージがあります」と、小人はまるで脅おどかすように竪たて琴ごとをビュンビュンかき鳴らした。
「ここじゃだめだよ」ハリーは逃げようとして、歯を食いしばって言った。
「動くな」小人は鞄をがっちり捕つかまえてハリーを引き戻もどし、唸うなるように言った。
「放はなして」ハリーが鞄をぐいっと引ひっ張ぱり返しながら怒ど鳴なった。
ビリビリと大きな音がして、ハリーの鞄は真っ二つに破れた。本、杖つえ、羊よう皮ひ紙し、羽は根ねペンが床に散らばり、インク壷つぼが割われて、その上に飛び散った。
小人が歌いだす前にと、ハリーは走り回って拾ひろい集めたが、廊ろう下かは渋じゅう滞たいして人集だかりができた。
整整一天,矮子们不停地闯进他们的教室,递送情人节贺卡,弄得老师们厌烦透顶,下午,当格兰芬多的学生上楼去上魔法课时,一个矮子突然撵上哈利。“喂,你!哈利波特!”一位脸色特别阴沉的矮子喊道,用胳膊肘分开众人,朝哈利挤来。
当着一队一年级新生的面—— 尤其是金妮韦斯莱碰巧也在里面,收到一张情人节贺卡,这简直太令人恼火了,哈利想逃跑。可是没等他跑出两步,矮子就一路踢着人们的小腿,挤开人群追上了他。
“我有一个配乐的口信要亲自传达给哈利波特。”矮子说着,用咄咄逼人的架势拨响了竖琴。“别在这儿。”哈利压低声音说,一边又想逃跑。
“站住别动!”矮子咕哝了一声,一把抓住哈利的书包,把他拉了回来。“让我走!”哈利吼道,用力拽着书包。随着一声很响的撕裂声,他的书包被扯成了两半。他的书、魔杖、羊皮纸和羽毛笔稀里哗啦地落到地板上,墨水瓶摔碎在最上面。哈利趴在地上手忙脚乱,想赶在矮子开始唱歌之前把东西都捡起来,结果造成了走廊里的交通堵塞。