「何をしてるんだい」
ドラコ・マルフォイの冷たく気取った声がした。ハリーは破れた鞄に何もかもがむしゃらに突っ込こみ、マルフォイに歌のメッセージを聞かれる前に、逃げ出そうと必死ひっしだった。
「この騒さわぎはいったい何事だ」
また聞き慣れた声がした。パーシー・ウィーズリーのご到とう着ちゃくだ。
頭の中が真っ白になり、ハリーはともかく一いち目もく散さんに逃げ出そうとした。しかし小人はハリーの膝ひざのあたりをしっかとつかみ、ハリーは床にバッタリ倒れた。
「これでよし」小人はハリーの踝くるぶしの上に座り込こんだ。
「貴方あなたに、歌うバレンタインです」
♪あなたの目は緑色、青いカエルの新しん漬づけのよう
あなたの髪かみは真っ黒、黒板のよう
あなたがわたしのものならいいのに。あなたは素す敵てき
闇やみの帝てい王おうを征せい服ふくした、あなたは英えい雄ゆう
この場で煙のように消えることができるなら、グリンゴッツにある金きん貨かを全部やってもいい――。勇ゆう気きを振ふりしぼってみんなと一いっ緒しょに笑ってみせ、ハリーは立ち上がった。小人に乗っかられて、足がしびれていた。笑いすぎて涙なみだが出ている生徒もいる。そんな見物人を、パーシー・ウィーズリーがなんとか追い散らしてくれた。
「さあ、もう行った、行った。ベルは五分前に鳴った。すぐ教室に戻もどれ」
パーシーはシッシッと下級生たちを追い立てた。
“这是怎么回事儿?”传来了德拉科马尔福那冷冷的、拖腔拖调的声音。哈利开始狂乱地把东西都往被撕裂的书包里塞,不顾一切地想赶紧逃走,不让马尔福听见他的情人节配乐贺礼。
“怎么这么乱?”又传来一个熟悉的声音,珀西韦斯莱来了。哈利完全慌了神,只想赶紧逃脱,可是矮子一把抱住他的两个膝盖,使他重重地摔倒在地。“好了,”他说,一屁股坐在哈利的膝盖上,“这就是你的带歌声的情人节贺礼:他的眼睛绿得像刚腌过的癞蛤蟆,他像黑板一样乌黑潇洒,我希望他是我的,他真的很叶帅气,是征服黑魔头的勇士。”
哈利愿意交出古灵阁的所有金子,只希望能当场变作蒸气消失。他勇敢地强迫自己和大家一起哈哈大笑,一边站了起来,他的脚被矮子坐得发麻了。珀西韦斯莱尽力驱散人群,有些人开心得大喊大叫。“你们走吧,走吧,上课铃五分钟前就响过了,快去上课吧。”他说着,把年纪较小的学生轰走了。