「この日記には恐ろしい記憶が記しるされているのです。覆おおい隠かくされてしまった、ホグワーツ魔ま法ほう魔ま術じゅつ学がっ校こうで起きた出で来き事ごとが」
「僕ぼくはいまそこにいるのです」
ハリーは急いで書いた。
「ホグワーツにいるのです。恐ろしいことが起きています。『秘ひ密みつの部へ屋や』について何かご存ぞん知じですか」
心臓が高鳴った。リドルの答えはすぐ返ってきた。知っていることをすべて、急いで伝えようとしているかのように、文字も乱れてきた。
「もちろん、『秘密の部屋』のことは知っています。僕の学生時代、それは伝でん説せつだ、存在しないものだと言われていました。でもそれは嘘うそだったのです。僕が五年生の時、部屋が開けられ、怪かい物ぶつが数人の生徒を襲おそい、とうとう一人が殺されました。僕は、『部屋』を開けた人物を捕つかまえ、その人物は追つい放ほうされました。校長のディペット先生は、ホグワーツでそのようなことが起こったことを恥はずかしく思い、僕が真実を語ることを禁きんじました。死んだ少女は、何かめったにない事じ故こで死んだという話が公表されました。僕の苦労に対する褒ほう美びとして、キラキラ輝かがやく、素す敵てきなトロフィーに名を刻きざみ、それを授じゅ与よする代わりに固く口を閉ざすよう忠ちゅう告こくされました。しかし、僕は再び事件が起こるであろうことを知っていました。怪物はそれからも生き続けましたし、それを解とき放はなつ力を持っていた人物は投とう獄ごくされなかったのです」
急いで書かなくてはと焦あせったハリーは、危あやうくインク壷つぼを引っくり返しそうになった。
我的意思是,这本日记里记载着一些可怕的往事。一些被掩盖的往事。一些发生在霍格沃茨魔法学校的往事。“我现在就在这里,”哈利飞快地写着,“我在霍格沃茨学校,这里不断发生可怕的事情。你知道关于密室的事情吗?”他的心狂跳起来。里德尔很快就回答了,他的笔迹变得凌乱潦草,就好像他追不及待地要把他知道的一切都说出来。
我当然知道关于密室的事情。在我那个时候,他们告诉我们说这是一个传说,一个并不存在的东西。但这是谎话。我上五年级时,密室被打开了,怪兽攻击了几个学生,最后还弄死了一个。我抓住了那个打开密室的人,他被开除了。但是校长迪佩特教授因为霍格沃茨出了这样的事而感到丢脸,不许我说出真相。他们向外面宣布说,那个姑娘死于一次古怪的事故。他们给了我一块刻着字的、金光闪闪的漂亮奖牌,奖励我的辛劳,并警告我不许乱说。但我知道这种事还会发生。怪兽还活着,而那个有能力释放它的人并没有被关起来。哈利忙着写话回答,差点把墨水瓶打翻了。