「ハリー――私、たったいま、思いついたことがあるの 図書室に行かなくちゃ」
そして、ハーマイオニーは風のように階段を駆かけ上がっていった。
「何をいったい思いついたんだろう」
ハーマイオニーの言こと葉ばが気にかかったが、一方で、ハリーは周まわりを見回し、どこから声が聞こえるのか探していた。
「計はかり知れないね」ロンが首を振ふり振り言った。
「だけど、どうして図書室なんかに行かなくちゃならないんだろう」とハリー。
「ハーマイオニー流のやり方だよ」
ロンが肩をすくめて、しょうがないだろ、という仕し種ぐさをした。
「何はともあれ、まず図書室ってわけさ」
もう一度あの声を捕とらえたいと、ハリーは進むことも引くこともできず、その場に突っ立っていた。そうするうちに大おお広ひろ間まから次々と人が溢あふれ出してきて、大声で話しながら、正面の扉とびらからクィディッチ競きょう技ぎ場じょうへ向かって出ていった。
「もう行ったほうがいい」ロンが声をかけた。「そろそろ十一時になる――試し合あいだ」
ハリーは大急ぎでグリフィンドール塔とうを駆け上がり、ニンバスを取ってきて、ごった返す人の群むれに交まじって校庭を横切った。しかし、心は城の中の「姿なき声」に捕らわれたままだった。更こう衣い室しつで紅くれない色いろのユニフォームに着き替がえながら、ハリーは、クィディッチ観かん戦せんでみんなが城の外に出ているのがせめてもの慰なぐさめだと感じていた。
対戦する二チームが、万ばん雷らいの拍はく手しゅに迎むかえられて入場した。オリバー・ウッドは、ゴールの周りをひとっ飛びしてウォームアップし、マダム・フーチは、競技用ボールを取り出した。ハッフルパフは、カナリア・イエローのユニフォームで、最後の作戦会かい議ぎにスクラムを組んでいた。
“你最好赶紧行动,”罗恩说,“快十一点了—— 比赛。”
哈利快步走向格兰芬多楼,拿起他的光轮2000,加入到熙熙攘攘穿过球场的人流中,但是他的思绪还在城堡里,追寻那个没有形体的声音。当他在更衣室里换上鲜红色长袍时,他惟一聊以自慰的就是现在大家都在外面观看比赛。
队员在震天动地的欢呼声中走向了赛场。奥利弗伍德腾空而起,围着球门柱作热身飞行。霍琦夫人把球放了出来。赫奇帕奇队的队员穿着淡黄色衣服,此刻正聚在一起,抓紧最后一分钟时问讨论战术。