スネイプは薄うす笑わらいしながら地ち下か牢ろう教きょう室しつを闊かっ歩ぽしたが、幸いなことに、シェーマス・フィネガンが大鍋にゲーゲー吐はくまねをしていたのには、気づかなかった。
「『穢けがれた血ち』の連れん中ちゅうがまだ荷物をまとめてないのにはまったく驚おどろくねぇ」
マルフォイはまだしゃべり続けている。
「次のは死ぬ。金きん貨かで五ガリオン賭かけてもいい。グレンジャーじゃなかったのは残念だ……」
その時、終しゅう業ぎょうのベルが鳴ったのは幸いだった。マルフォイの最後の言葉を聞いたとたん、ロンが椅い子すから勢いきおいよく立ち上がってマルフォイに近づこうとしたが、みんなが大急ぎで鞄かばんや本をかき集める騒さわぎの中で、誰にも気づかれずにすんだからだ。
「やらせてくれ」ハリーとディーンがロンの腕うでをつかんで引き止めたが、ロンは唸うなった。
「かまうもんか。杖つえなんかいらない。素す手ででやっつけてやる――」
「急ぎたまえ。「薬やく草そう学がく」のクラスに引いん率そつしていかねばならん」
スネイプが先頭から、生徒の頭越ごしに怒ど鳴なった。みんなぞろぞろと二列になって移動した。ハリー、ロン、ディーンがしんがりだった。ロンは二人の手を振ふりほどこうとまだもがいていた。スネイプが生徒を城から外に送り出し、みんなが野や菜さい畑ばたけを通って温室に向かう時になって、やっと手を放しても暴れなくなった。
「薬草学」のクラスは沈しずんだ雰ふん囲い気きだった。仲なか間まが二人も欠けている。ジャスティンとハーマイオニーだ。
スプラウト先生は、みんなに手て作さ業ぎょうをさせた。アビシニア無花果いちじくの大木の剪せん定ていだ。ハリーが萎なえた茎くさをひと抱かかえも切り取って、堆たい肥ひ用ように積み上げていると、ちょうど向かい側にいたアーニー・マクミランと目が合った。アーニーはすーっと深く息を吸すって、非常に丁てい寧ねいに話しかけてきた。
“泥巴种们居然还没有收拾东西滚蛋,这使我非常吃惊,”马尔福继续说道,“我用五个加隆跟你打赌,下一个必死无疑。真可惜不是格兰杰..”
“快点儿,我要带你们大家去上草药课。”
斯内普对着全班同学吼叫,接着,大家两个两个地排成纵队离开了教室。哈利、罗恩和迪安排在最后,罗恩还在拼命挣脱。当斯内普把大家送出了城堡,他们才敢把罗恩放开。他们穿过菜地,朝温室走去。