「君には必要にはならないよ」
ハリーはリドルをじっと見た。
「どういうこと 必要にはならないって」
「僕はこの時をずっと待っていたんだ。ハリー・ポッター。君に会えるチャンスをね。君と話すのをね」
「いい加か減げんにしてくれ」ハリーはいよいよ我が慢まんできなくなった。「君にはわかっていないようだ。いま、僕たちは『秘ひ密みつの部へ屋や』の中にいるんだよ。話ならあとでできる」
「いま、話すんだよ」
リドルは相あい変かわらず笑いを浮うかべたまま、ハリーの杖つえをポケットにしまい込こんだ。
ハリーは驚おどろいてリドルを見た。たしかに、何かおかしなことが起こっている。
「ジニーはどうしてこんなふうになったの」ハリーがゆっくりと切り出した。
「そう、それはおもしろい質問だ」リドルが愛あい想そよく言った。「しかも話せば長くなる。ジニー・ウィーズリーがこんなふうになった本当の原因は、誰なのかわからない目に見えない人物に心を開き、自分の秘ひ密みつを洗あらいざらい打ち明けたことだ」
「言っていることがわからないけど」
「あの日記は、僕の日記だ。ジニーのおチビさんは何ヵ月もの間、その日記にバカバカしい心しん配ぱい事ごとや悩なやみを書き続けた。兄さんたちがからかう、お下がりの本やローブで学校に行かなきゃならない、それに――」リドルの目がキラッと光った。
「有名な、素す敵てきな、偉い大だいなハリー・ポッターが、自分のことを好すいてくれることは絶ぜっ対たいにないだろうとか……」
こうして話しながらも、リドルの目は、一いっ瞬しゅんもハリーの顔から離はなれなかった。むさぼるような視し線せんだった。
“你不会需要它了。”他说。
哈利吃惊地望着他。
“你说什么,我不会—— ”
“哈利。波特,我等了很长时间,”里德尔说,“希望有机会看到你。跟你谈谈。”
“哎呀,”哈利渐渐失去了耐心,说道,“你大概还没有明白我的意思。我们现在是在密室里。我们不妨以后再谈。”
“必须现在就谈。”里德尔说,脸上仍挂着明显的笑容,他把哈利的魔杖揣进了自己的口袋。
哈利目瞪口呆地看着他。这里发生的事情真是太古怪了。
“金妮怎么会变成这样的?”他慢慢地问。
“哦,这可是一个有趣的问题,”里德尔愉快地说。“说来话长啊。据我看,金妮‘韦斯莱之所以会变成这样,真正的原因就是她向一个看不见的陌生人敞开了心扉,倾诉了自己的全部秘密。”
“你在说些什么呀?”哈利说。
“日记,”里德尔说,“我的日记。好几个月来,小金妮一直在上面写她的心里话,向我诉说她令人心疼的烦恼和悲哀:她怎样被哥哥们取笑,怎样不得不穿着旧长袍、拿着旧书来上学,还有,她认为—— ”里德尔的眼睛狡猾地闪烁着,“—— 认为大名鼎鼎的、善良的、伟大的哈利波特永远也不会喜欢她..”
里德尔说话的时候,目光始终没有离开哈利的脸。他的眼睛里隐藏着一种近乎贪婪的神情。