「しかし、一人だけ、この危き険けんな冒ぼう険けんの自分の役やく割わりについて、恐ろしく物もの静しずかな人がいるようじゃ」ダンブルドアが続けた。
「ギルデロイ、ずいぶんと控ひかえ目じゃな。どうした」
ハリーはびっくりした。ロックハートのことをすっかり忘れていた。振ふり返ると、ロックハートは、まだ曖あい昧まいな微ほほ笑えみを浮うかべて、部屋の隅すみに立っていた。ダンブルドアに呼びかけられると、ロックハートは肩越ごしに自分の後ろを見て、誰が呼びかけられたのかを見ようとした。
「ダンブルドア先生」ロンが急いで言った。
「『秘ひ密みつの部へ屋や』で事じ故こがあって、ロックハート先生は――」
「わたしが、先生」ロックハートがちょっと驚おどろいたように言った。
「おやまあ、わたしは役立たずのだめ先生だったでしょうね」
「ロックハート先生が『忘ぼう却きゃく術じゅつ』をかけようとしたら、杖つえが逆ぎゃく噴ふん射しゃしたんです」
ロンは静かにダンブルドアに説明した。
「なんと」ダンブルドアは首を振ふり、長い銀色の口くち髭ひげが小こ刻きざみに震ふるえた。
「自みずからの剣つるぎに貫つらぬかれたか、ギルデロイ」
「剣つるぎ」ロックハートがぼんやりと言った。「剣なんか持っていませんよ。でも、その子が持っています」ギルデロイはハリーを指ゆび差さした。「その子が剣を貸かしてくれますよ」
「ロックハート先生も医い務む室しつに連れていってくれんかね」ダンブルドアがロンに頼んだ。
「わしはハリーとちょっと話したいことがある……」
“可是对于这一番惊心动魄的冒险经历,我们中间有一个人却始终保持着惊人的沉默。”邓布利多又说道,“你为何这么谦虚啊,吉德罗?”
哈利惊得一跳。他把洛哈特完全忘到了脑后。他转过身去,看见洛哈特站在房间的一角,脸上仍然带着那种暖昧的笑容。当邓布利多向他提问时,洛哈特扭过头去看看邓布利多在跟谁说话。
“邓布利多教授,”罗恩赶紧说道,“在下面的密室里发生了一起事故。洛哈特教授—— ”
“怎么,我是教授?”洛哈特微微有些吃惊地说,“天哪,我还以为自己不会有多大出息呢!”
“他想施一个遗忘魔咒,结果魔杖向后发射了。”罗恩小声地对邓布利多解释道。
“我的天,”邓布利多说,摇了摇头,长长的、银白色的胡须微微颤动着,“吉德罗,你被自己的剑捅了一下?”
“剑?”洛哈特迷惑地说,“我没有剑啊。那个男孩倒是有剑,”他指着哈利,“他会借给你一把的。”
“劳驾,你能不能把洛哈特教授也送到医院去?”邓布利多对罗恩说,“我想跟哈利再谈几句......”
“怎么,我是教授?”洛哈特微微有些吃惊地说,“天哪,我还以为自己不会有多大出息呢!”
“他想施一个遗忘魔咒,结果魔杖向后发射了。”罗恩小声地对邓布利多解释道。
“我的天,”邓布利多说,摇了摇头,长长的、银白色的胡须微微颤动着,“吉德罗,你被自己的剑捅了一下?”
“剑?”洛哈特迷惑地说,“我没有剑啊。那个男孩倒是有剑,”他指着哈利,“他会借给你一把的。”
“劳驾,你能不能把洛哈特教授也送到医院去?”邓布利多对罗恩说,“我想跟哈利再谈几句......”