「そうなれば」ダンブルドアの言葉が続いた。
「いったい何が起こったか、考えてみるがよい……。ウィーズリー一家は純じゅん血けつの家族の中でももっとも著ちょ名めいな一族のひとつじゃ、アーサー・ウィーズリーと、その手によってできた『マグル保ほ護ご法ほう』にどんな影えい響きょうがあるか、考えてみるがよい。自分の娘がマグル出身の者を襲おそい、殺していることが明るみに出たらどうなったか。幸いなことに日記は発見され、リドルの記き憶おくは日記から消し去られた。さもなくば、いったいどういう結果になっていたか想そう像ぞうもつかん……」
マルフォイ氏は無む理りやり口を開いた。
「それは幸運な」ぎごちない言い方だった。
その背はい後ごで、ドビーはまだ指差し続けていた。まず日にっ記き帳ちょう、それからルシウス・マルフォイを指さし、それから自分の頭にパンチを食らわせていた。
ハリーは突とつ然ぜん理り解かいした。ドビーに向かって頷うなずくと、ドビーは隅すみのほうに引ひっ込こみ、自分を罰ばっするのに今度は耳を捻ひねりはじめた。
「マルフォイさん。ジニーがどうやって日記を手に入れたか、知りたいと思われませんか」
ハリーが言った。
ルシウス・マルフォイがハリーのほうを向いて食ってかかった。
「バカな小娘がどうやって日記を手に入れたか、私がなんで知らなきゃならんのだ」
「あなたが日記をジニーに与えたからです」ハリーが答えた。
「フローリシュ・アンド・ブロッツ書店で。ジニーの古い『変へん身しん術じゅつ』の教科書を拾ひろい上げて、その中に日記を滑すべり込こませた。そうでしょう」
マルフォイ氏しの蒼そう白はくになった両手がギュッと握にぎられ、また開かれるのを、ハリーは見た。
“你不想知遭金妮是怎么得到这本日记的吗,马尔福先生?”哈利说。
卢修斯马尔福朝他转过身来。
“ 我凭什么知道那个愚蠢的小姑娘是怎么得到它的?”他说。
“因为是你给她的,”哈利说,“在丽痕书店,你捡起她的变形课本,偷偷地把日记本塞在里面,是不是?”