「死喰い人たちは、『隠かくれ穴あな』を上から下まで探した」
ルーピンが話を続けた。
「屋や根ね裏うらお化ばけを発見したが、あまりそばまでは近づきたがらなかった――そして、残っていた者たちを、何時間もかけて尋じん問もんした。君に関する情報じょうほうを得ようとしたんだよ、ハリー。しかし、もちろん騎き士し団だんの者以外は、君が『隠れ穴』にいたことを知らなかったんだ」
「結婚式をめちゃめちゃにすると同時に、ほかの死喰い人たちは、国中の騎士団に関係する家すべてに侵入しんにゅうした。いや、誰も死んではいないよ」
質問される前にルーピンが急いで最後の言葉をつけ加えた。
「ただし連中は、手荒なまねをした。ディーダラス・ディグルの家を焼き払った。だが知ってのとおり、本人は家にいなかったがね。トンクスの家族は『磔はりつけの呪じゅ文もん』をかけられた。そこでもまた、君があそこに着いたあと、どこに行ったかを聞き出そうとしたわけだ。二人とも無事だ――もちろんショックを受けてはいるが、それ以外は大丈夫だ」
「死し喰くい人びとは、保ほ護ご呪じゅ文もんを全部突破とっぱしたの」
トンクスの両親の家の庭に墜つい落らくした夜、呪文がどんなに効果的だったかを思い出して、ハリーが聞いた。
「ハリー、いまでは魔ま法ほう省しょうのすべての権力が、死喰い人の側にあると認にん識しきすべきだね」ルーピンが言った。「あの連中は、どんな残ざん酷こくな呪文を行使しても、身元を問われたり逮捕たいほされたりする恐れがない。そういう力を持ったのだ。我々がかけたあらゆる死喰い人避よけの呪文を、連中は破やぶり去った。そして、いったんその内側に入ると、連中は侵入しんにゅうの目的をむき出しにしたんだ」
「拷問ごうもんしてまでハリーの居場所を聞き出そうとするのに、理由をこじつけようともしなかったわけ」ハーマイオニーは痛つう烈れつな言い方をした。
「それが」
ルーピンは、ちょっと�div>
「死喰い人たちは、『隠かくれ穴あな』を上から下まで探した」
ルーピンが話を続けた。
「屋や根ね裏うらお化ばけを発見したが、あまりそばまでは近づきたがらなかった――そして、残っていた者たちを、何時間もかけて尋じん問もんした。君に関する情報じょうほうを得ようとしたんだよ、ハリー。しかし、もちろん騎き士し団だんの者以外は、君が『隠れ穴』にいたことを知らなかったんだ」
「結婚式をめちゃめちゃにすると同時に、ほかの死喰い人たちは、国中の騎士団に関係する家すべてに侵入しんにゅうした。いや、誰も死んではいないよ」
質問される前にルーピンが急いで最後の言葉をつけ加えた。
「ただし連中は、手荒なまねをした。ディーダラス・ディグルの家を焼き払った。だが知ってのとおり、本人は家にいなかったがね。トンクスの家族は『磔はりつけの呪じゅ文もん』をかけられた。そこでもまた、君があそこに着いたあと、どこに行ったかを聞き出そうとしたわけだ。二人とも無事だ――もちろんショックを受けてはいるが、それ以外は大丈夫だ」
「死し喰くい人びとは、保ほ護ご呪じゅ文もんを全部突破とっぱしたの」
トンクスの両親の家の庭に墜つい落らくした夜、呪文がどんなに効果的だったかを思い出して、ハリーが聞いた。
「ハリー、いまでは魔ま法ほう省しょうのすべての権力が、死喰い人の側にあると認にん識しきすべきだね」ルーピンが言った。「あの連中は、どんな残ざん酷こくな呪文を行使しても、身元を問われたり逮捕たいほされたりする恐れがない。そういう力を持ったのだ。我々がかけたあらゆる死喰い人避よけの呪文を、連中は破やぶり去った。そして、いったんその内側に入ると、連中は侵入しんにゅうの目的をむき出しにしたんだ」
「拷問ごうもんしてまでハリーの居場所を聞き出そうとするのに、理由をこじつけようともしなかったわけ」ハーマイオニーは痛つう烈れつな言い方をした。
「それが」
ルーピンは、ちょっと躊躇ちゅうちょしてから、折りたたんだ「日にっ刊かん予よ言げん者しゃ新しん聞ぶん」を取り出した。
「ほら」
ルーピンは、テーブルの向かい側から、ハリーにそれを押しやった。
「いずれ君にもわかることだ。君を追う口実は、それだよ」
ハリーは新聞を広げた。自分の顔の写真が、大きく一面を占めている。ハリーは大見出しを読んだ。
アルバス・ダンブルドアの死にまつわる疑惑ぎわく
尋問じんもんのため指名手配中
ロンとハーマイオニーがうなり声を上げて怒ったが、ハリーは何も言わずに新聞を押しやった。それ以上読みたくもなかった。読まなくともわかる。ダンブルドアが死んだときに塔とうの屋上にいた者以外は、誰が本当にダンブルドアを殺したかを知らない。そして、リータ・スキーターがすでに魔法界に語ったように、ダンブルドアが墜つい落らくした直後に、ハリーはそこから走り去るのを目もく撃げきされている。