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马戏团里的怪人-名侦探明智小五郎

时间: 2021-12-13    进入日语论坛
核心提示:名探偵明智小五郎 明智探偵事務所の書斎で、明智小五郎と小林少年が話していました。 小林君は、笠原正一少年がゆくえ不明にな
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名探偵明智小五郎


 明智探偵事務所の書斎で、明智小五郎と小林少年が話していました。
 小林君は、笠原正一少年がゆくえ不明になったことを、報告しているのです。
 みんなが、ねむり薬でねむらされたのです。正一君はそのあいだに、つれだされたらしいのですが、何者が、どこから、つれだしたのか、まったくわかりません。家じゅうの戸にはみんなかぎがかかっていて、どこにも出入り口はなかったのです。正一君は、煙のように、戸のすきまからでも出ていったとしか考えられません。犯人はむろん、あの骸骨男です。あいつがまた魔法をつかったのです。
 明智探偵なら、このなぞがとけるにちがいないというように、小林君は先生の顔を、じっと見つめるのでした。
「あいつは、笠原さんが自分の手で、正一君を殺すのだと、いったのだね。」
「そうです。それが恐ろしいのです。」
 明智探偵は、しばらく考えていましたが、ふと思いついたようにたずねました。
「きのうは、ひっこしで、まだいろいろな荷物がはこびこまれていたわけだね。なにか大きな荷物が、いちど持ちこまれて、またそのまま、持ちだされたというようなことは、なかっただろうか。」
 小林君は、それをきくと、ハッとしたように目をみはりました。
「そういえば、へんなことがありました。正一君たちの見はりばんをするために、あそこにとまっているサーカス団員が、こんなことを話していたのです。きのう、運送屋が、じゅうたんの巻いたのを持ってきたのだそうです。こちらは、注文したおぼえがないといっても、代金をいただいているからといって、むりにおいていったのだそうです。ところが、けさになって、その運送屋が、またやってきて、きのうのじゅうたんは、あて名をまちがえたのだといって、とりかえしていった、というのです。」
「それじゃ、きみは、そのじゅうたんを見たわけではないね。」
「ええ、ぼくがあそこへいったときには、もう、運送屋が、取りもどしていったあとでした。」
 明智探偵はそれを聞くと、すぐにデスクの上の電話の受話器をとって、笠原さんのうちを呼びだしました。
「こちらは明智探偵事務所ですが、笠原さんはおいでですか……。え、お出かけになった? ……あなたは? ああサーカス団のかたですね。いま小林君に聞いたのですが、きのう、じゅうたんが持ちこまれたそうですね。あなたはそれを、ごらんになりましたか。ああ、あなたが受けとったのですか。じゅうたんは巻いてあったのですね。その大きさが知りたいのですが、長さは? ……二メートルぐらいですね。太さは? ……五十センチ? そんなに太かったのですか。ああ、三部屋ぶんですね。わかりました。……ところで笠原さんは、いつごろ出かけられたのですか……いましがた? サーカスへいかれたのですか。え? そうじゃない? どこです? 射撃場ですって? 銃の射撃を練習しておられるのですか。その射撃場はどこにあるのです? 世田谷(せたがや)区の烏山(からすやま)町。芦花公園(ろかこうえん)のむこうですね。烏山射撃場というのですね。その射撃場の電話番号はわかりませんか。え? 三二一の五四九〇ですね。いや、ありがとう。」
 明智探偵はいちど受話器をかけると、すぐにまたはずして、いま聞いたばかりの番号を呼びだしました。
「烏山射撃場ですか? あなたは? ……ああ、射撃場の主任さんですね。射撃の練習はもうはじまっていますか。え、まだですって。そこへ、グランド=サーカスの笠原さんがいっておられますか。え? まだきておられない? きょうは何人ほど、練習にこられるのですか。……三人ですか。笠原さんもそのひとりですね。わかりました。ぼくは私立探偵の明智小五郎です。いますぐに自動車でそちらへいきます。三十分はかかるでしょう。ぼくがいくまで、射撃の練習をはじめないでください。ぜったいに射撃をやってはいけません。わかりましたか。人の命にかかわることです。殺人事件が起こるかもしれないのです。かならず、ぼくがいくまで待ってください。わかりましたね。」
 明智探偵は、くどいほど念をおして電話をきりました。
「先生、お出かけになるのですか。」
 小林君が、めんくらったように、たずねました。小林君には、明智先生が、なにを考えているのか、すこしもわからないのです。
「うん、大いそぎで、自動車を呼んでくれたまえ。そして、きみもいっしょにいくのだ。ぼくの考えちがいかもしれない。しかし、いって、たしかめてみるまでは、安心ができない。ひょっとしたら、正一君がおとうさんの笠原さんに、殺されるかもしれないのだ。」
「エッ? 正一君が? それじゃあ、骸骨男のいったとおりになるかもしれないのですね。」
「そうだよ。だから大いそぎだ。すぐに車を呼びたまえ。」

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