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蛇神1-3-7

时间: 2019-03-24    进入日语论坛
核心提示:    7「須佐之男命というのは、日本神話の中でも、非常に複雑な二面性をもった神として描かれています。 高天が原にいたと
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「……須佐之男命というのは、日本神話の中でも、非常に複雑な二面性をもった神として描かれています。
 高天が原にいたときは、姉神であり最高神たる天照大神の神経を逆なでするような反逆的な行為ばかりをする非道で乱暴な神として描かれているのですが、ひとたび天界を追放されて行き着いた出雲の国では、その地を荒らす怪物を退治し、その怪物の身体から出た神剣を天照大神に謹んで献上するような、忠実な弟神として描かれています。
 この奇妙な二面性も、本来は全く違った部族の伝承を一つの神話にまとめようとしたために生じた矛盾だろうとする説もありますが、須佐之男命の持つこの二面性は、そのまま、当時の物部氏の二面性と重ね合わせることができるのです。
 神武が大和の覇権を握ったとき、それまで大和を支配していた物部氏が内物部と外物部に分裂したと、さきほど話しましたが、須佐之男命には、この分裂した物部のそれぞれの姿が反映されているのです。
 女神の天照大神を大和朝廷、須佐之男命を物部氏と想定すると、この両者の微妙な力関係が、さほど矛盾もなく理解できるのです。
 高天が原にいたころの乱暴者の須佐之男命は、まさに、神武にくみすることを拒否して東北に新天地を求め、遠賀川沿いに新物部王国を築き、大和朝廷に反抗し続けた外物部の姿を彷彿《ほうふつ》とさせますし、出雲の国に下ってからの須佐之男命には、神武の配下として大和に残ることを選んだ内物部の姿が反映されているようです。
 天照大神が自分にいとまごいにきた須佐之男命を、『攻めてきた』と勘違いして、いきなり武装して出迎える箇所などは、明らかに、何時反旗をひるがえして攻めてくるか分からない外物部に対する、朝廷側の不安と恐れが反映されているようにも思えます。
 そして、須佐之男命が、切り殺したオロチの尾から出てきた神剣を天照大神に献上したというのは、まさに、大蛇神を祀っていた物部がその覇権を大和朝廷に譲り渡さざるを得なかった苦悩にみちた姿を象徴しているのです。
 オロチの尾から出てきた神剣とは、まさしく覇王の印としての王剣だったのですから……」
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