〈材料〉
(1)米一に対して五倍の水が|強《こわ》粥、米一に対して七倍の水が五分粥、米一に対して一〇倍が三分粥、重湯は粥のうわずみを取る(2)「七草なづな唐土の鳥が日本の国へ渡らぬ前に」セリ、ナズナ(アブラナ科の三年生植物)、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ(ナデシコ科二年生)、ホトケノザ(キク科、れんげ草に似る)、スズナ(かぶ)、スズシロ(大根)、(これらの七草がそろわない場合は、ミズ菜、三つ葉、春菊、ほうれん草などあり合わせの緑野菜を使う)(3)餅四個(4)塩、片栗粉、出し汁、薄口醤油、酒、みりん、玉子
〈作り方〉
(1)米一カップはよく洗ってザルにあげておく。七草の野菜は軽く下ゆでしておく。
(2)米一カップに五カップの水を注ぎ、火にかけ塩少々を入れ、フタをしてはじめ強火、吹いたら弱火にして約一時間ほどじっくり粥になるまで煮る。このとき、決してかき混ぜないこと。かき混ぜると白く濁りが出る。そしてフタを取らないこと。
(3)粥ができたら下ゆでしておいた七草や緑野菜を入れ、静かに混ぜて出来上がり。もう少しボリュームのある粥をという人には、出し汁一カップに塩少々、みりん小さじ二分の一杯、酒小さじ一杯、薄口醤油小さじ二分の一杯を鍋で熱し、水とき片栗粉大さじ一杯を入れ、トロミをつけ、粥の中心部に卵黄一個を落とし、上からくず汁をかけて食べる。