日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

金子信雄の楽しい夕食8-01

时间: 2019-04-20    进入日语论坛
核心提示:    百年ものの|糠《ぬか》|床《どこ》 六月に漬けた梅の土用干しをする。箸で梅のひと粒ずつをこわさぬようにそっと挟ん
(单词翻译:双击或拖选)
     百年ものの|糠《ぬか》|床《どこ》
 
 六月に漬けた梅の土用干しをする。箸で梅のひと粒ずつをこわさぬようにそっと挟んで、汁気を切って|笊《ざる》に置く。
 毎年梅漬は三・五キロほど作る。市販の梅が一キロ、庭の梅が二・五キロである。我が家には、亡母が丹精した白梅と紅梅の二本があり、実生は紅梅の方が成績がいい。白梅は、どういうものか蕾のうちに野鳥が|啄《ついば》むので実がつかない。
 日本人にとって漬物は欠かせないものだが、この醗酵食品は西洋にはない味覚である。私は、毎年梅干しをつくり、糠漬の床の手入れをする。
 わが家の糠床は百年の歴史がある。嘘ではない、本当の話である。というのは、もう大分昔の話になるが、小倉に行ったとき、小倉名物どぶ漬[#「どぶ漬」に傍点]の糠床を旧家から分けてもらって糠床をこしらえたのだ。
 どぶ漬は、そのときはじめて知った。「無法松の一生」で有名な小倉の祇園太鼓の取材で行ったのだが、そのとき茶うけに出た糠漬や青魚の糠味噌煮が見事な出来だったので、その|床《とこ》をみせてもらったら、実に美しい|鼈《べつ》|甲《こう》色に輝いていた。つまり、糠漬に艶がある。
 その家のお祖母ちゃんが言うには、|曾《ひい》|祖《ば》|母《ば》のそのまた昔から引き継がれてきた糠味噌で、その床を守るのは代々嫁の務めとしてきたという。私はお祖母ちゃんに懇願して、弁当箱一杯ほどの糠味噌を分けてもらい、わが家の糠漬の種としたのだ。
 私は独り者のときから糠味噌作りが得意で、両親と別に住んでいたときに、母が来て糠漬の種にもって行ったほどだったが、世帯を持ったら家内が、即駄目にしてしまった。
 それから十年、糠味噌作りは放棄してしまったのだが、小倉の糠味噌の種をもらって十年、今度は私が管理している。冬の間は自然塩をたっぷりくれて冬眠させて、春の息吹とともに起こしてやる。ようやくわが家の味になった糠味噌は、自讃ながら何を漬けても旨い。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%