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寝台急行銀河の殺意6-3

时间: 2019-04-26    进入日语论坛
核心提示: 鑑識課の大型ワゴン車は、捜査一課の刑事の他に、横手北署から出張中の、山岡、原両刑事を同乗して、二俣川へ急行してきた。 
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 鑑識課の大型ワゴン車は、捜査一課の刑事の他に、横手北署から出張中の、山岡、原両刑事を同乗して、二俣川へ急行してきた。
 当然、浦上も『二俣製作所』へ戻った。検証に取材記者の立ち会いは異例だが、いまの浦上の場合はやむを得ない。
 山岡と原は、昨日『二俣製作所』を聞き込んでいるだけに、
(週刊誌に出し抜かれた)
 という面持ちを隠せなかった。
 それにしても、びっくりしたのは、町工場だ。
「うちの青酸ソーダが、何かの犯罪に流用されたなんて、そうしたことは絶対にありません」
 工場主は顔色を変え、
「おまえさんが、勝手な想像を警察へ通報したのか」
 浦上を見た。
 山岡部長刑事は、その工場側の疑問を無視して、命令するように言った。
「今朝、この週刊誌の記者さんが取材したことも、われわれが検証にきたことも、しばらく、篠田美穂子さんには、ご内分に願います」
 工場側としては、刑事の説明不足が釈然としなくとも、協力せざるを得ない。
 初老の三人は、渋々ながらではあるが、指紋提供にも応じてくれた。
 鑑識作業は、三十分とかけずに終了した。
 その結果、保管ケースと青酸ソーダのびんから、一点、三人の工員たちとは合致しない渦状紋が出てきた、浦上の見込みどおりだった。
 しかも、それは、昨日谷田が美穂子から預った絵はがきに付着する真新しい渦状紋、すなわち美穂子の指紋とぴたり一致したのである。
 局面は一気に終盤、大詰めを迎えた。
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