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異域の死者4-1

时间: 2019-04-27    进入日语论坛
核心提示: 東北新幹線�やまびこ49号�は、十七時三分に、仙台駅へ到着した。 東北の空もよく晴れており、奥羽の山脈に残照があった。 
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 東北新幹線�やまびこ49号�は、十七時三分に、仙台駅へ到着した。
 東北の空もよく晴れており、奥羽の山脈に残照があった。
 たった二時間三分、特急に揺られただけだが、たそがれどきに着いたせいか、杜《もり》の都は旅愁を感じさせた。
 新幹線の車窓を過った遠くの山影も、たとえばさっき、横浜郊外で眺めた山とは、どこか違っているようだった。
 浦上伸介は、列車を降りるとにぎやかな駅ビルを歩き、駅前の歩道橋の上に立ってみた。大きくて、しゃれた歩道橋は、もう一つの駅前広場を兼ねている。
 浦上は、最初に、村松夫婦の住居を訪ねる算段だった。村松俊昭は、まだ『浅野機器』仙台支社に勤務している時間であろうが、河原町の『ハイツ・エコー』へ出向くのが先、と、新幹線車中で予定を立てた。
 何よりも、真理という女を、この目で確かめたい。真理に会って、『ホテル・サンライズ』のレストランに仕掛けがあるのかどうか、匂いだけでも、かいでおかなければならない。
 ケヤキ並木がつづく仙台駅前には、近代的なビルが林立している。すぐ左手は、大きいシティホテルだった。
 浦上はざっと駅前を見下ろしてから、歩道橋の反対側に下りて、『丸光』の横からタクシーを拾った。
 タクシーはJRのガード下を潜り抜けて、市の東側を走った。
 私立の学園など、学校の多い町を過ぎると、仙台味噌会社があり、再び東北線のガードを潜ると、大きいゴム工場が見えてくる。
 タクシーは十字路で左折し、マンションが建ち並ぶ通りに入った。そして、茶色いタイル貼りの、六階建ての前でとまった。
 浦上はタクシーを降りると、六階建てのビルが『ハイツ・エコー』であることを確認してから、階段を上がった。
 二階へ行くと、階段の近くに、「村松俊昭・真理」と二人の名前が出ている23号室があった。
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