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中国怪奇物語002

时间: 2019-05-28    进入日语论坛
核心提示:  呪(のろ)いの人形 武功(ぶこう)の蘇丕(そひ)は、天宝年間に楚丘(そきゆう)の県令になった人である。蘇丕の娘は李(
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   呪(のろ)いの人形
 
 
 
 
 武功(ぶこう)の蘇丕(そひ)は、天宝年間に楚丘(そきゆう)の県令になった人である。蘇丕の娘は李(り)という家に嫁(とつ)いだが、李は以前から女中とねんごろになっていたので、夫人と女中との仲はうまくいかなかった。殊に女中は夫人を憎み、妖術使いにたのんで夫人を呪う術をおこない、呪いの札(ふだ)を塵捨場(ごみすてば)に埋め、さらに晴着(はれぎ)を着せた高さ一尺あまりの女の人形を七つ、東側の土塀の穴の中に納めて泥で塗り込めておいた。これらの呪いは誰にも気づかれなかった。
 それから数年たって李が死んだ。つづいて女中も死んでしまった。蘇丕の娘は未亡人として一人で暮らしていたが、四、五年たったとき、晴着姿の人形どもが屋敷の中を歩きまわるようになった。未亡人はそれにおびえて病気になり、人形のあらわれるたびに悶絶して、日々に病状が重くなっていったが、誰にもその原因がわからなかった。
 未亡人の実家の蘇家では、道士にたのんで不祥をはらう術を何度も行なったが、なんの効果もなかった。そこで数十人の者を屋敷の内外に配置して、人形どもがあらわれたら捕えさせることにした。そしてようやく一つだけ捕えることができたが、調べてみると顔も体もすべて人間と同じに作られていて、絶えずぴくぴくと動いており、刀で斬ってみたところ、血が流れ落ちるのだった。そこで柴を積みあげてその上に置き、火をつけたところ、仲間の人形がやって来て、空中に浮んだり地上に立ったりしながら泣き叫んだ。焼いてしまうと、屋敷の中には人間を焼いたときのような臭いがたちこめた。翌日になると、仲間の人形どもが喪服を着てあらわれ、大声で泣き叫んだ。それが七日間つづいた。
 それから半年のあいだに、五つの人形を捕えて焼きはらってしまったが、一つだけは一度捕えたのに逃げられてしまった。あとを追って行くと、塵捨場の中へもぐり込んでしまったので、蘇家で百人あまりの者をたのんで掘り返させたところ、七、八尺の深さまで掘ったとき、桃の板で作った呪いの札が出てきた。その札には朱で、
「李家の婢、蘇家より来(きた)りし嫁を呪うため、人形七つを作って東の土塀の中の龕(がん)に置く。九年後に効力あるべし」
 と書いてあった。
 そこで土塀をうちこわしてみたところ、残りの一つの人形が見つかったので、これも焼きはらってしまった。その後、未亡人の身には何事もおこらなかった。
唐『広異記』 
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