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中国怪奇物語124

时间: 2019-05-28    进入日语论坛
核心提示:  白水の素女 建州の侯(こう)官(かん)県に、謝(しや)端(たん)という人がいた。 幼いときに両親を亡くし、親戚もなか
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   白水の素女
 
 
 
 
 建州の侯(こう)官(かん)県に、謝(しや)端(たん)という人がいた。
 幼いときに両親を亡くし、親戚もなかったので、ずっと隣家の人に養われてきたが、十七、八歳のとき、独り立ちをした。隣家の人たちは嫁をもらってやろうとしたが、なかなかふさわしい女が見つからなかった。
 謝端は朝は早く起きて畑仕事に精を出し、夜は夜で手仕事をして、昼も夜も休まずに働いた。真(ま)面(じ)目(め)な性格で、道にはずれたことを行ったためしはなかった。
 ある日、彼は村はずれの川で、三升入りの壺ぐらいもある大きな田(た)螺(にし)を見つけた。珍しかったので持ち帰り、甕(かめ)の中に飼っておいた。
 それから十日あまりたったとき、謝端が畑から帰って見ると、夕食の支度がしてあって、火も燃やしてあり、湯もわいていた。彼は隣家の小母さんがしておいてくれたのだろうと思った。
 そんなことが四、五日もつづいたので、謝端は隣家へ行って、小母さんに礼をいった。ところが小母さんは、
「わたしは、一度もそんなことをしたおぼえはありませんよ。それなのに、お礼なんかいわれては困りますよ」
 といった。謝端は小母さんがわざと知らぬふりをしたのだと思った。
 その後も、謝端が畑仕事から帰ってくると、いつも夕食の支度がしてあるのだった。謝端はまた隣家へ行き、くわしくわけを話して、礼をいった。すると小母さんは笑いながら、
「あんた、自分でこっそり嫁さんをもらってきて、家の中にかくして炊事をさせながら、そんなことをいってごまかしているんじゃないの」
 といった。
 謝端はわけがわからなかった。いつも夕食の支度をしておいてくれるのが、もし小母さんでないとすると、いったい誰なのだろう——。
 翌日、謝端は、一番鶏(どり)が鳴いたとき畑仕事の用意をして家を出、あたりが明るくなったころ引き返してきて、生(いけ)垣(がき)のかげから家の中をのぞいてみた。すると、甕(かめ)の中から若い女が出てきて、かまどの前へ行き、火をおこしはじめた。彼はそっと家の中へはいり、甕の中をのぞいてみた。中には田螺の殻(から)が残っているだけだった。そこで、かまどの方へ行って、女に声をかけた。
「娘さん、あなたは何者なんです? どうしてわたしのために炊事をしてくださるんですか」
 女はあわてて甕の中へもどろうとしたが、謝端が立ちふさがっているのでもどれない。そこで、あきらめたような身ぶりをして、いいだした。
「わたしは天の川に住んでいる白(はく)水(すい)の素(そ)女(じよ)です。天帝さまは、あなたが幼いときから孤児でありながら、真面目に行いをつつしんでいらっしゃるのをごらんになって、わたしを下界へおつかわしになり、あなたのために炊事をするようにお命じになったのです。十年のうちにあなたを金持にし、お嫁さんも迎えさせた上で、わたしは天へ帰ることになっていたのですが、あなたにわたしの姿を見られてしまった以上は、もうここにはおられません。まもなくわたしは天へ帰りますが、今後あなたの生活はいくらかはよくなっていくはずです。これまでどおり畑仕事に精を出し、柴(しば)刈(か)りや魚取りをして生計をたてていってください。甕の中のその殻は置いていきます。それに穀物を入れておけば、減ることはないはずです」
 謝端は、のぞき見をしたことをわびて、とどまってくれるようにとたのんだが、女はどうしてもきかなかった。そのとき、にわかに風雨がおこった。すると女はその風雨の中に吸い込まれるように姿を消してしまった。
 謝端は女のために祭壇をつくって、節季ごとに祭りをおこなった。
 その後、謝端は金持にはならなかったが、生活は次第に楽になり、嫁ももらった。その嫁の内助で謝端は学問をし、仕官をして県令にまで出世した。
 いま、侯官の道端に設けられている素女廟は、この神女を祭ったものである。
六朝『捜神後記』 
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