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中国怪奇物語152

时间: 2019-05-28    进入日语论坛
核心提示:  二世をかけた恋 睦(ぼく)州の刺史(しし)(州知事)李伯成(りはくせい)に、元平(げんぺい)という息子がいた。 大暦
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   二世をかけた恋
 
 
 
 
 睦(ぼく)州の刺史(しし)(州知事)李伯成(りはくせい)に、元平(げんぺい)という息子がいた。
 大暦五年のことである。元平は東陽の寺院の一室を借りて勉強していたが、一年ほどたったある日の夕暮れ、読書に疲れた眼をあげて、ふと窓の外を見ると、赤い薄絹の衣装(いしよう)をまとった美しい娘が一人、青い着物の下女を連れて通りかかった。茫然と見とれているうちに、娘は下女を外に残して、一人で僧坊へはいって行った。元平ははっと我にかえり、急いで部屋を出て、下女のそばへ駆け寄るなり、
「いま、この僧坊へはいって行かれたのはどなたです? どこのお嬢さんで、なんというお名前です?」
 ときいた。すると下女は怒って、
「あなたこそ、どなたです?」
 ときき返した。元平が、
「わたしはこの寺院で部屋を借りて勉強している者で、李元平といいます」
 と言うと、下女は、
「お知りあいでもないのに、いきなりお嬢様に近づこうとなさるなど、身分のあるおかたのなさることとは思われません」
 と言ったきり、元平が何を言ってもとりあわなかった。
 しばらくすると、さきほどの娘が僧坊から出てきたが、元平の顔を見るなり、いかにもうれしそうな顔をして、
「いま僧坊へ行って、あなたのお部屋をきいてきたところですの」
 と言った。元平が不審な顔をして、
「どうして、わたしの……」
 ときくと、娘は、
「ここへわたしが来ましたのは、あなたにお目にかかって、以前のことをお話ししたかったからなのです。わたしはこの世の者ではありませんが、あなたはこわくはありませんか」
 と言う。元平はほれぼれと娘を見つめながら、
「何がこわいものですか。なんでもお話しください。わたしにご用がおありとか。あなたのためならどんなことでもよろこんでいたします」
「以前のことというのは、こういうことなのです。わたしの父は、むかし江州の刺史をしておりました。あなたの前世は江州の門番で、わたしの父の役所に勤めていらっしゃったのです。あなたは身分は賤(いや)しく貧しい暮しをしていらっしゃいましたが、ほれぼれするような美男でした。わたしは因縁がありましたために、あなたと人目をしのぶ仲になりました。ところが二人が契りを結んでから百日ほどたちますと、あなたは霍乱(かくらん)になって亡くなられたのです。わたしがどんなに悲しんだかは、申しあげるまでもないことです。でも、人目をしのぶ仲でしたし、身分がちがいますので、あなたの霊前で泣くわけにもいきませず、どんなにつらい思いをしましたことか。それで、日ごろ信仰している千手(せんじゆ)観音様に願をかけて、来世では二人とも同じ家柄の家に生れ、こんどこそほんとうの夫婦になりたいと祈りました。そして、朱筆であなたの左の股(また)にしるしをつけたのです。……信じられないようなお顔をしていらっしゃいますが、ちょっとしらべてみてください。もし、あなたの左の股に朱のしるしがあれば、わたしの言うことにまちがいのないことがおわかりでしょう」
 元平が下衣をまくり上げて左の股を見ると、娘の言ったとおり、朱色の小さなあざがあった。
 元平はよろこんで娘を自分の部屋へ引きいれ、泊らせた。二人の心はすぐ一つに結ばれ、どちらがさきに求めるともなく、二人は情を交(かわ)して、夜明け近くまでたのしみあった。
 夜が明けると、娘は元平から離れて、悲しそうな顔で、
「これでもう、しばらくはお会いすることができません。生れかわる時が近づいてきましたので、もうここにいるわけにはいかないのです。ほんとうにお名残(な ご)り惜しゅうございますけれど……」
 といって涙をこぼしたが、しばらくすると涙をふいて、
「これから申しますことをお忘れなく。こんど生れかわるわたしの父は、いまは県令をしていますが、わたしが十六歳になったときには節度使(せつどし)に昇進しているはずです。そのときになったら、縁談を進めてください。それまではどうか結婚をしないで、待っていてくださいね。もっとも、運命がもうきまっておりますから、あなたがどんなにほかの人と結婚したいと思っても、できませんけれど……」
 娘はそう言うと、別れを告げて去って行った。
唐『広異記』
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