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中国笑話集284

时间: 2019-06-30    进入日语论坛
核心提示:任官 笑海叢珠   昔、ある人が粉屋をはじめた。当初は人の力でひいていたが、粉があらく、宮中へ献上しても御意(ぎよい)に
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 任官
 
                                                                   笑海叢珠  
 
 昔、ある人が粉屋をはじめた。当初は人の力でひいていたが、粉があらく、宮中へ献上しても御意(ぎよい)に召さない。その後、赤牛にひかせたところ、きめのこまかい粉ができた。天子はたいそう気に入り、粉屋を召し寄せてわけをたずねられた。
「このごろ赤牛を手に入れ、それにひかせましたところ、力が強い上に、ゆっくりとひきますので、きめのこまかい粉ができるようになりました」
 粉屋がそういうと、天子は、
「それは牛の力だ。その牛を特に将仕郎(しようしろう)に任じよう」
 との仰せ。こうして、牛は詔勅を受けて将仕郎の官に就いた。
 それからというもの、牛は天子じきじきのお言葉によって官位を得た役人であるため、歩こうとしなくともこれまでのように笞(むち)で叩くわけにはいかず、粉屋はひたすら礼をつくして、
「将仕郎閣下、どうぞお歩きになってくださいませ」
 というようになった。
 
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