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鬼平犯科帳の人生論61

时间: 2019-07-30    进入日语论坛
核心提示:● 時間を甘くみるな[#ここから5字下げ]「ま、佐嶋。きけい」 と、これから平蔵と佐嶋の密談がはじまり、佐嶋が急ぎ帰って
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 ● 時間を甘くみるな
 
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「ま、佐嶋。きけい」
 と、これから平蔵と佐嶋の密談がはじまり、佐嶋が急ぎ帰ってのち、平蔵は久栄《ひさえ》の問いに答えて、
「なんでもないのだ。ときに久栄。明日は六ツ(午前六時)に起してもらいたい」
「ま、ずいぶんとお早い……」
[#ここで字下げ終わり]
[#地付き]「礼金二百両《れいきんにひやくりよう》」
 
 有能な人物ほど時間の御し方がうまい。
 逆をいえば、時間管理ができない人は心身規律の基本ができていない。
 さらにいえば、時間を守る人間は、時間を守らない人のことを「社会人として失格」だと見なしており、人間関係において信用のおけない人物だと思っている。
 だが、そうとは知らず、「忙しくて困っちゃうよ」などといいながら、巌流島の宮本武蔵のごとく大物ぶってわざと待ち合わせの時間に遅刻をしてくる人がいる。そういう人は間違いなく、時間の大切さを知らぬ「薄っぺらな小物」である。
 今回は、小生が『鬼平犯科帳』から学んだ「時間に関するマナー」について述べてみたい。
一、「きょうは忙しくなる」と感じた日は、念のために早起きをする。時間に追われるのではなく、時間を追いかける立場に自分を置くのである。そうすれば万端の準備ができ、余裕をもってことに臨むことができる。時間に関しては、とにかく「早めに」を忘れぬことだ。「わが人生の成功のことごとくは、いかなる場合にもかならず十五分前に到着したおかげである」(ネルソン提督・イギリス)との言葉を知っておくとよい。
二、下位者は上位者を待たせてはならない。待たされた人間は、待たされたことをなかなか忘れないものだ。年下の者が年上の者を待たせるなど、不作法の極みである。
三、時間利用法で忘れてはならないことは、ものごとの優先順位を決めて時間を割りふること。そしてその優先順位を決める時間もあらかじめ取っておくこと。この段階で、願望の半分はもう手に入れたも同然である。
四、やりたくない事柄をあれこれ考えて時間を無駄づかいしてはいけない。やりたくないものは後回しにしないほうがいい。むしろやりたくないものから先に手をつけると、あんがい仕事や作業は能率よくすすむものだ。
五、時間を飼い馴らすコツは、仕事や作業をグループ分けすること。たとえば、メールをだす用事が四、五件あるとすると、それをひとまとめにして一定時間内にやってしまうのだ。これでずいぶんと時間を管理できる。
六、二度手間にならないようにすること。たとえばメールを見ても返事を書く時間がないときにはメールを開かない。一度目にメールを読んで、二度目に返事を書くということは、けっきょくのところ読む作業を繰り返すことになるわけだから時間の無駄である。
 番外だが、「腕時計は服装に合わせること」を挙げておきたい。
 英米では、スーツを着用したビジネスマンは、けっしてデジタル時計をはめない。デジタル時計は安っぽい趣味だと見なされているし、時間の流れを意識しない人間がもつものだと考えられているからだ。こんなところからも時間に対する意識をうかがい知ることができる。
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