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美女入門29

时间: 2019-07-30    进入日语论坛
核心提示:醜聞《スキヤンダル》の真相 たまにはごはんを食べようということで、六本木のイタリア料理店に、秋元康さん、柴門ふみさん、北
(单词翻译:双击或拖选)
 醜聞《スキヤンダル》の真相
 
 
 たまにはごはんを食べようということで、六本木のイタリア料理店に、秋元康さん、柴門ふみさん、北川悦吏子さんが集まった。
 北川さんは赤ちゃんを産んだばかりで、すっごく綺麗《きれい》になっていた。襟ぐりの大きいワンピースを着ていたのであるが、胸が二倍の大きさに成長し、女性陣の羨望《せんぼう》の的となった。
 が、その夜の主役は何といっても「蕩《とろ》ける夜」問題の秋元康さんである。ご存知かどうか知らないが、女優の葉月里緒菜ちゃんと秋元さんとのスキャンダルが、「西麻布、蕩ける熱い夜」というタイトルでこのあいだ週刊誌にのった。なんでも西麻布のバーで、酔っぱらった里緒菜ちゃんが秋元さんにしなだれかかりキスをしたんだそうだ。
 が、この記事はあまりにも怪しい。二人のビッグネームに比べ記事の小さいのは、あきらかに雑誌側に自信がないせいである。
 本人の秋元さんにしても、
「まいっちゃうよ、本当に」
 などと言いながらも、まんざらではなさそうである。
「秋元さん、この後、その�蕩ける夜�に案内してよ」
 と言ったら快諾してくれた。柴門さんや北川さんは、
「明日、子どものお弁当つくるから」
 とか、
「ベビーシッターさんが帰るから」
 という理由で、食事の後すぐに帰ってしまった。二人とも魅力的な人妻であるが、こういう健全な思想では�蕩ける夜�は当分こないであろう。
 さてテツオなんかと一緒にどやどやと行ったバーは、一見どうということのない店である。広いのと来ている人がさすがにおしゃれであるが、カフェバー出現時の昔や、バブル期のカッコいい店雨後のタケノコ状態を知っている私にとっては、むしろ落ち着いたシンプルな店に見える。
「ね、どうってことない店でしょう。こんなところでキスなんか出来るわけないでしょう」
 と秋元さん。確かにこの店はあまりにも人が多くて騒がしい。が、ひょいと後ろを向くと白人の男女がキスをしていた。
「ほら、しようと思えば、どこだってキスは出来るよ」
「だけどさ、よりによって葉月里緒菜みたいな目立つコと、こんな店ですることはないよなー」
 とテツオ。そうね、こういうところでキス出来るのは、普通の人々の特権だもんね。�業界一の大物�(週刊誌による)と、人気女優さんがする場所ではない。
 が、久しぶりに流行の店に連れていってもらって、いろんなことを思い出しちゃったワ。あれは十年以上前のこと、ロフトブームで芝浦埠頭《しばうらふとう》あたりが注目され始めた頃だ。テツオと毎晩のように遊び歩いたっけ。あの時、テツオと行ったのは、倉庫を改造してディスコ兼バーにした店であった。ものすごく馬鹿馬鹿しい店であったが、あれは今どうなっているのであろうか。おそらくとうの昔に存在していないはずだ。
 新しく出来て、面白《おもしろ》いといわれる店は必ず一回は行ってみた。あんな夜遊び時代は、もう二度と来ないのかしらん。
「再デビューはもうむずかしいかねー」
「うーん、かなりね」
 とテツオ。テツオも最近疲れやすくなって、めったに遊びに出かけないそうである。が、夜遊びの相手にテツオぐらい適した男はいない。誰でもそうであろうが、店のドアを開け、中を進んでいく時は緊張しているものだ。みんなちらりと私の連れを眺めていく。仕事の流れでチンケな男の人と一緒の時なんか、私は泣きたくなってくる。
「違うのよ、この男とは何の関係もないのよ。たまたま今まで一緒だったから、ここに来ただけよっ」
 と拡声器で叫びたい気分。が、テツオは容貌《ようぼう》、雰囲気共に文句ない。女の人たちが羨《うらや》ましそうに見て、ああ、気持ちいいったらありゃしない。
 が、気持ちよくても心がときめくことがない。恋人でも何でもないから、やはりお店に行く時というのは、無関係のハンサム男よりも、普通の外見の恋人でありましょう。私たちのこと、誰も見破ってないわよね、と思いながら、さりげなく並んで腰をかけるわくわくするような気持ち。テーブルの下でわかんないように手握ったり、目を見つめ合ったりしてさ。もちろんキスなんかしなかったけど、それ以上のことを目と目でしてたかも。
 そう、みんなお酒を飲みに行くためにだけバーに行くんじゃない。自分の好きな人を見せびらかしに行くんだ。
 考えてみれば、バレたくなければ芸能人の人たちはうちで飲んでいればいいんだ。もしくはホテルの部屋でルームサービスをとればいい。そうすれば露見することはないだろう。
 だけどみんなそれじゃイヤなんだ。時代の風がいちばん吹いてくる店に、好きな人と身を置きたいと思う。人のざわめき、音楽、いちばん新しい風の中で見つめ合う。こうして思い出って出来ていくもんなんだ。あの時をどう生きたかの目印は、仕事なんかじゃなく、誰とどんな店に行ったかだもの。
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