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美女入門216

时间: 2019-08-23    进入日语论坛
核心提示:アルコール豹変女《ひようへんおんな》忘年会の季節となった。お酒を飲む機会もさぞかし多いことであろうなどとエラそうに言うの
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アルコール豹変女《ひようへんおんな》

忘年会の季節となった。お酒を飲む機会もさぞかし多いことであろう……などとエラそうに言うのも、最近私がダイエットのため、お酒からずっと遠ざかる生活をしているからだ。
このあいだ親しい男友だちと久しぶりに会い、イタリアンを食べた。彼らはものすごい呑《の》んべえで、四人で四本のワインを空けた。といっても、私はほとんど口をつけていないのだから、三人で四本飲んだというのが正しい。
その間、私はかなり冷ややかな目で彼らを見つめていたらしい。後から「ちょっと感じが悪い」と一人から注意を受けた。このひと言で、私はどうして自分が最近男の人からモテなくなったか(前にも増して)わかるような気がした。ちょっと前までは私もがぶがぶ飲み、皆と同じテンションで喋《しやべ》り、笑い、アホなことを口にしていたのであるが、すっかり冷めた女になってしまったらしい。
うんと若い頃、男の人にカイホウしてもらいたいばかりに、うんと飲んでうんと酔った情けない私。それでも男の人というのは、私を素通りして、別の女のところへ行ったわね。今、暮れの街を見渡しても、あの頃の私のような、無茶な飲み方をしている女のコはほとんどいない。電信柱の陰で、男の子にからんでわんわん泣いたり、大股《おおまた》広げてパンツを見せているようなコが本当に少なくなった。みんなそれだけお酒に強くなり、かつ飲むのも多くなったということなのであろう。このエッセイによく出てくる私の親戚《しんせき》のOLチエコは、皆で飲みに行くと割りカンの際、必ず男料金を取られるんだそうだ。うちに来てもすぐビールをきゅっと飲む。さまになっていて、なかなかよろしい。
ところでどろどろに酔っぱらう女は減った代わりに、かえって増えているのが「アルコール豹変甘えた女」という気がする。いつもはキリッとしたキャリアウーマンが、酔い始めると男の人の肩にしなだれかかったりする。もちろん人にもよるが、その変わり様が可愛いと、男の人から評判がよかったりするのだ。うーん、私には一生出来ない芸であろう。
次第に舌たらずになってきて、「ね、ね、聞いて」などと動作が幼な気になってくる。「そうでしょう、そうよね」と、男にやたら同意を求めたりする。
男の人にすると、こういう時、「もしかすると、やらせてもらえるかもしれない」と俄然《がぜん》嬉しくなってくるのだそうだ。それでその女は、その男とそういうことをしたいのかというと、全くその気はなかったり、あるいは本命は離れた席の別のところに座っていたりするのだから、話はますますわからなくなる。
とにかくお酒を飲まなくなってから、こういう女が目ざわりで仕方ない。向こうも飲まない私が邪魔らしく、誘われることが少なくなった。男の人たちと飲みに行った時、どのへんに座り、どういう飲み方をするかといろいろ策略をめぐらしていた頃が本当に懐かしい……。
こういう私でも、ふた月にいっぺんぐらいはハメをはずして飲むことがある。それはうんといいワインと、うんといい男が用意されている時ですね。最近知り合った男性たちと「いいワインを飲む会」を定期的に開いている。ハンサムでお金持ち、しかもワインに詳しいというグループとどうして私が知り合ったかというと、千代菊ちゃんの存在がある。以前お話ししたと思うが、元一流の売れっ子芸者で、最近までパリでフラワーアレンジメントの勉強をしていたという女のコである。私は彼女からいろんなことを教えてもらっているのであるが、お酒の飲み方もそのひとつだ。するすると、実に綺麗《きれい》にグラスを空けていくのである。
彼女の人脈は広くて、東京中の御曹子とみんなお友だちかもしれない。その中でも選りすぐりのハンサムとワインを飲む会をつくった。来年になったら、スペインにある世界一おいしいレストランに皆で行こうという計画がある。
皆についていこうと、ワインについていっぱしの顔をする私。このあいだは某料亭に集まり、すごいワインを次々と空けた。年代もののシャトー・ラトゥールやペトリュスである。
「これは渋いけど、まだまだ伸びるしなやかな渋みね。うーん、すごい生命力を含んでいるという感じ……」
と気分はそう、川島なお美嬢よ。そお、今夜の私は、いいワインを深く味わうことの出来るいい女。しかもいい男に囲まれてさ……。ああ、生きてきてよかった。ダイエットが何なのよ。そう、このような至福の前に、体重が何だっていうのよ……。
が、グラスを重ねていくうちに、私は体が妙に反応することに気づいた。前だったら、この程度の量で酔うはずはなかったのに……。そう、しばらくお酒を断っている間に、私はすごくアルコールに弱い体になってしまっていたのだ。けれどもここでストップするのは惜しい。今、グラスにマルゴーが注がれたところよ……。そして宴が終わった後、皆は二次会に行ったが、私は家に這《は》うようにして帰った。そしてトイレでゲーゲー吐いた。
あぁ、マルゴーが、ペトリュスが……。今夜の会費ン万円が……。夫が顔を出し、「夜遊びした罰だ。いい気味」と笑った。私の華麗な夜を誰かとり戻して頂戴《ちようだい》。
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