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美女入門217

时间: 2019-08-23    进入日语论坛
核心提示:リバウンドの都・パリ昨年にひき続いて、またまたパリに来てしまった私。やっぱりパリはいいです。このあいだ行ったニューヨーク
(单词翻译:双击或拖选)
 リバウンドの都・パリ

昨年にひき続いて、またまたパリに来てしまった私。
やっぱりパリはいいです。このあいだ行ったニューヨークもよかったけれど、パリは私にしっくりくるっていう感じかしら(エラそうだな)。ちょうどクリスマスの飾りつけが始まった時で、シャンゼリゼにイルミネーションが灯《とも》ったのよ。もう、その美しさといったら原宿のイルミネーションなんかメじゃない。夜になるとエッフェル塔が一時間おきに点滅するし、パリの街を見おろす観覧車が真夜中までまわっている。
そして私は心に決めた、いつか必ずパリに住む。このあいだもニューヨークで同じことを言っていなかったかと言われそうであるが、今夜は本気よ。
オペラ、ワイン、おいしいもの、お買い物とパリは私の大好物がすべて揃っている。もちろんいい男もだ。このあいだまでパリに住んでいて、今はニューヨークにいる友人から連絡が入った。
「せっかくパリへ行くんだったら、うんとハンサムな男にアテンドさせるから」
彼女が選んでくれたのは、日本語ペラペラのフランス人の外交官、そして日本企業の支社に勤める日本人男性である。フランス人の方は奥さんがいるのでどうということはないが、この日本人男性が久々の大ヒットである!
一緒に歩いていたら、迎えに来てくれた人が、
「あの人は俳優さんですか」
と尋ねた。そのくらいのハンサムなのだ。フランス語も英語もペラペラでマナーも完璧《かんぺき》。バツイチで独身というのも気に入った。この彼が予約してくれて三ツ星レストランへランチに入った。ここはデザートだけで六種類出る。ワインも赤白空け、店を出たのが四時半であった。食事を始めたのが一時半だったから、なんと三時間もかかったことになる。この後、八時からディナーの予約が入っている。今回はパリの文化会館で講演をするという仕事があったので、昼も夜もご馳走《ちそう》続きなのだ。
こうなれば毒を喰《く》らわば皿までの心境で、朝ごはんもしっかりいただきます。私が泊まっていたのはフォーシーズンズホテル。いまパリでいちばん高級でおしゃれといわれているところだ。クリスマスツリーが飾ってある中庭を見ながら、食堂でいただく朝ごはんのおいしいこと。私はカップになみなみとつがれたカフェオレを飲み、カゴいっぱいのパンを頬張る。クロワッサンに、ショコラのパン、バゲットを切ったのもおいしい。またこれにつけるバターとジャムが最高なんだ。
三日めに私は真青になる。なんと指輪が入らなくなってしまったのである。日本に帰ったら仕事が目白押しだ。めっきり美しくなったと評判の私のところには、雑誌のグラビア取材が殺到している。そう、サイン会にテレビ出演もある。それなのに元のようなデブになったら、みなに合わせる顔がない。私は久しぶりに深い自己嫌悪に陥ってしまった。が、パリは自己嫌悪が似合わないところである。
あのハンサムな男性ともう一度会う約束を取りつけ、私はさっそくお買い物に出かける。まっ先に駆けつけたところは、もちろんエルメスだ。ご覧になった方もいるかもしれないが、このあいだ「おしゃれカンケイ」に出た私。その際、視聴者プレゼントということで、手持ちのバッグの中からバーキンを一個提供してしまった。もっと記憶力のいい人は、今年の春に「アンアン」のチャリティバザールにおいてバーキンを差し出した、けなげな私を思い出してくれるかしら。
日本に太っ腹な人は多いかもしれないが、バーキンを二個、しかもタダで、他人にあげる人は私くらいであろう。さっそく補給しに行ったのであるが、
「現在、バーキンはいっさい受けつけておりません」
とショッキングなお言葉。本店でこうなんだ。が、十五年来買っている私は特別ということで、何とか一個受けつけてもらった。こうなったら、もう死んでも人にはやらない。
「ハヤシさん、エルメスもいいけれど、もっと面白いところへ行きましょう」
ということで、パリの友人が連れていってくれたのは、下町にあるリサイクルショップである。シャネルやエルメス、ジル・サンダーといったブランド品がズラリである。私は古着があまり好きではないのだが、一緒に行った若いコは、大喜びで古着探しに熱中した。彼女はヴァレンティノの新品のパンツに、ノーブランドのラメのニット、プラダの昨年のジャケットを手に入れたが、みんなで二万円足らずだ。
私もついつられて、六〇年代風のラクロアのニットを買った。それからバッグもね。モラビトのクロコダイルで、緑色のとても可愛いものが三万円。ここでは時々、ケリーの新品も手に入るそうだ。
買い物の後のランチは、カキとエビ、白ワイン、シャンパン、イワシを焼いてもらって、デザートは信じられないくらいおいしいリンゴのタルト。私はいらないって言ったのに、
「ハヤシさん、このタルトは絶対に食べなきゃいけません」
と叱られた。そして指輪は抜けないどころかはまらなくなった。パリに住むのは考えもんだと、私は何だかこわくなったのである。
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