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落語百選93

时间: 2019-09-15    进入日语论坛
核心提示:勘定板《かんじよういた》昔、厠所《はばかり》のない国があって、用をたすときは川に紐《ひも》のついた板が流してあって、この
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勘定板《かんじよういた》

昔、厠所《はばかり》のない国があって、用をたすときは川に紐《ひも》のついた板が流してあって、この板を引き寄せて、この板の上に用をする。終わったあとは、この板をまた川の中へ流すと、川の水がきれいに洗ってくれる。これをすることを「勘定する」と土地の人は言う。上からつめて下へさげるから……考えればなるほどとおもう。閑《ひま》な所とかいて「閑所《かんしよ》」と読ませる。それが訛《なま》って「勘定」になった、とも考えられる。そして、この板のことを「勘定板」と称した。
この国の百姓が、江戸見物をしようと二人連れで出てきて、馬喰町《ばくろちよう》の一軒の旅籠《はたご》屋に泊まった。
「五左衛門さん」
「あー」
「おれ、勘定をぶちてえ」
「おらがもぶちてえだ。どこだんべえかな?」
「それがわかんねえ。若《わけ》え衆《す》呼んで、きいてみべえかな? おい……ッ」
「へえーいっ……へい、お呼びでございますか。今日《こんにち》はお旅疲れで、ご見物は明日《みようにち》からということで、案内人も先ほど申しつけまして、明朝は早めにお迎えにうかがいますで、どうぞごゆるりご休息を願いまして、ただいまお風呂の支度もいたしておりますが。お呼びになりましたご用は……?」
「勘定をちょっくら、ぶたしてもれえてえ」
「……ただいま……でございますか? 半月はご逗留《とうりゆう》ということを、うかがっておりましたが……」
「まあ……見物ぶつだで、半月ぐれえはかかんべえかとおもってな」
「ご見物は、手前どもでやはり、ご逗留は願えるんでございますか? は、さようで、それなら、ただいまでございませんで、お出発《たち》の節にまとめていただきますが……」
「はあ? すると発《た》つときまで勘定まとめるけえ……どうだおめえ、まとめられるか、あァ? いかなかんべえ。……そうだに長くぶたねえでは、苦患《くげん》な事《こん》だが、毎日《めえンち》勘定はぶてねえか」
「いえ、できないてえことはございませんが、どちらでもよろしゅうございますが、毎日ではご面倒でございましょう」
「おめえら方《ほう》では、面倒かも知《す》んねえが、おらァ方では日に一度《いつど》ぶたねえと心持ち悪くていかねえ」
「ははあ……やはり、お固くていらっしゃるんでございますな」
「いやあ、固《かて》えか柔《やツけ》えか、やってみなくちゃわかんねえ」
「これァなるほど、ごもっともで。せっかくでございますから、いただいてまいりますか」
「……いたでえて……? 勘定場ィ案内ぶってもれえてえが」
「へえへえ……帳場のほうが、ただいまちょっと、ごたごたいたしておりますので、なるべくならばこちらで願いたいんでげすが」
「あァり、まあ、ここでぶってかまわねえけ」
「よろしいとこで願いまして」
「そんだら……勘定板、貸してもれえてえが……」
「へえへえ、ただいまお持ちしますから」
と、若い衆は、勘定板というから、算盤《そろばん》なんだろうと気をきかして、帳場から算盤を、……その時分のものだから、裏に板の張ってある算盤を、これを差し出した。
「どうも、お待ちどおさまで」
「……えかく狭《せま》ッけだが、これ、勘定板け?」
「へえへえ、さようで」
「こンでは、勘定はみ出す[#「はみ出す」に傍点]ようなことなかんべえか?」
「そんなことはございません。それからはみ出る[#「はみ出る」に傍点]勘定なんてえのはございませんで、どんな大きなご勘定でも、それでうまくおさまりますので」
「……こンでうまくおさまらばええが、何処《どウこ》でぶつべえけえ、人《ふと》の見ている前《めえ》では……、ぶちにくいだ」
「なるほど、お気が散るといけませんで、お隣の部屋が空いておりますから、お使いになってもよろしゅうございます。床の間の前が日当たりがよろしゅうございましょうから」
「……なにけえ、床の間の前《めえ》でぶってかまわねえけ?」
「へ、よろしいとこで願いまして、お済みンなりましたら、ちょっとお手を願いまして、手前があとで頂戴にあがります」
「……いやあ、それはすまねえが、お頼み申しますだよ。……五左衛門さん、おれェ先ィぶつで、ああ、おれが済んだら、われもやれ」
隣の部屋へ入って、算盤を裏返しにして、これへまたがってやろうと、ひょいと着物をまくる。すると着物の裾《すそ》が算盤へつっかかったから、廊下へころころころころッと転がり出た……。
「あッ、ありありありありあり。……いやあ、五左衛門さん、ちょっくら出てみろ、江戸は調法だよ、勘定板、車仕掛けだ」
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