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愛人の掟 45

时间: 2019-10-18    进入日语论坛
核心提示:scene 6 恋愛中枢を刺激してわたしが今、唯一欠かさず観ている連続ドラマは、テレビ朝日土曜深夜の『BLACK OUT
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scene 6 恋愛中枢を刺激して

わたしが今、唯一欠かさず観ている連続ドラマは、テレビ朝日土曜深夜の『BLACK OUT』だ。1999年を舞台に、近未来の様々な事件をふたりの科学捜査官が解決していく二話完結ストーリー。
もともと深夜ドラマが大好きなわたしだが、このところバラエティに押されてクオリティが今ひとつ、いや今よっつくらいだった。久々の深夜族期待の星である。ビデオ化もされているので今からでも間に合います。
その『BLACK OUT』、第7のエピソード「インストール」は、人間の体内にマイクロチップ内蔵カプセルを挿入してその人の行動や言動をコントロールしちゃう、というような、ちょっとSFなお話だった。
その本筋とは直接関係ないんだけど、そのカプセルで性欲の中枢を刺激されて、ある日突然淫乱ちゃんになってしまった女の子が出てくる。確か首筋のあたりのカプセルにピピピ、と指令を受けると、誰彼かまわずHしたくて仕方なくなってしまうのだ。
「その手術をされるまでは幼稚園の先生をしていて、性格も地味だったそうです」
そんな台詞を聞いていて、わたしはふふふ、と笑ってしまった。設定は近未来なのに、これと似たことって現在、いやあ、かなり昔からお約束の話じゃないですか。夏休み前までは真面目で成績もよかったのに、二学期になったらいきなり茶髪で妙に色っぽくなっちゃって、とか。皆さんのクラスにもひとりぐらいいませんでした?
これって、もちろんマイクロチップやカプセルは使ってないけど、何らかの形で彼女の中枢を刺激したものがあったわけですよね。中枢には食欲とか性欲とかいろいろあって、過剰に刺激されたのが食欲なら過食症になるし、性欲ならばスキモノになる、という仕組みらしい。
そこで考えたんだけど、ならばヒトの中に、「恋愛中枢」っていうのもあるんじゃあないかしら。
まあ生まれつき、女はみんな男が好きで、男はみんな女が好きだし、という考えかたもあるけど、見てるとやっぱり、間違いなく個人差は、ある。異性への興味やパワーが旺盛な人と淡白な人、その違いは明らかだ。
だから、悪口でも褒め言葉でも、「惚れっぽい」とか「恋多き女」、「男好き」と言われたことのある人というのは、思春期のどこかでこの「恋愛中枢」を刺激される恋、またはセックスに出会ったに違いないのだ。
このカプセルは一度体の中に入ってしまうとまず一生取り出すのは不可能。つまり、男好きは一生男好き、同じく女好きも一生治らない、ということ。この手の人々はなんだかんだ言いながら、一生恋を追いかけて過ごす。結婚しようがトシをとろうが、美貌が衰えようが、おかまいなし。
逆に、恋愛中枢を刺激されないままいい大人になってしまった人。この場合、いくら自分で恋愛中枢を刺激しようと思っても、自分ひとりでは絶対手の届かない場所にあるんだな、これが。こちら側の人々の恋愛面はいたって穏やか。女の子だとふたり目か、多くても三人目くらいにHした人とゴールイン、というのがよくあるパターン。
あなたはどちらのタイプでしょうか? 胸に手を当てなくてもわかるよね。わたしは無類の恋愛好き、もちろん前者です。若い頃はいろいろ反省もしたものだけど、今はもう不治の病と諦めて、無駄な努力はやめようっと。
でも、どちらのタイプにしても、永遠の願いは同じ。我が人生で一世一代と思える素敵な恋をしたい。この永遠の大テーマをやってのけるには、自分の「恋愛中枢」を上手にコントロールすることに尽きると思う。
この件に関しては、ないものねだりはご法度。自分の体質に合った恋のパターンに素直に従うこと。魔性の女がお揃いのスリッパに憧れたり、可愛い奥さんが似合うのに日陰の二号顔を練習したりしても、決していい恋にはなりません。
それでも、どうしても、という人は、未来まで気長に待って、首筋にマイクロチップを入れてみる、しかないか……。
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