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愛人の掟 46

时间: 2019-10-18    进入日语论坛
核心提示:scene 7 都会の紅一点その夜わたしは、ラジオの生出演を終えるやいなやタクシーに乗り込んだ。まだ、午前零時にもしばら
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scene 7 都会の紅一点

その夜わたしは、ラジオの生出演を終えるやいなやタクシーに乗り込んだ。まだ、午前零時にもしばらくある、宵の口。行き先を告げると、わたしの頬はゆるみ、知らず知らずスーパーニコニコしてしまう。別に、憧れの人と待ち合わせをしているわけではない。家で彼が料理をつくって待っていてくれるわけでもない。
久しぶりに、今夜はひとりで飲みに行くのだ。近頃、自宅でじっくり取りかからなければならない仕事が続き、その上わたしの恋人はかなりの心配性で、とてもチェックの厳しい人であるゆえ、なかなかひとりでゆっくりお酒を飲む機会がなかったのである。
気に入ったバーでひとり、時間も隣りも気にせず好きな酒を飲むというのは、何とも言えぬ解放感がある。エステよりもスポーツジムに通うよりも確実にリラクゼーションが得られる貴重な時間だ。だからしばらくこのリラックスタイムが欠乏するといらいらする。たぶんわたしはアルコール依存症というよりはバー依存症、なのである。
日本ではまだまだ「女の子がひとりで飲みに行く文化」が遅れているから、「うわあー、格好いーですねー」とやたら感心されたり、「ひとりなら家で飲めばいいのに」と真面目に質問されたりして面倒臭いんだけど、その答えはひとつ。
大抵のバーというのは圧倒的に男性客が多い。それにバーテンダーも基本的に男性の職業だ。そう、わたしは根っから、殿方が集う場所が大好きなのだ。それも、安心して「紅一点」イコール「おニイちゃんに囲まれ状態」になれるところは何より好き。
でも女の子だったら誰だって、好きですよね、紅一点。職場や、学生時代のサークルなんかでもそう。知らず知らず無意識のうちに、なるべく敵(女)が少ないところを選んだりしてない? これはもう、遺伝子の叫びなのではないかしら。
だったら、世の女性たち、バーを見逃す手はないよ。いつもいつも「私って出会いがなくって」とか、「どっかにいい男いないかな」とお嘆きのあなた、騙されたと思って一度、ふらりと、ひとりでバーに入ってみませんか。
ひとりで喫茶店に入れないとか、誰かと一緒でなければ映画を観に行けないとか、そういう話は近頃あまり聞かなくなったような気がするけど、ひとりでバーでお酒を飲む女性というのはまだまだ少ないみたい。それは、「バーにひとりで飲みに来ている女」イコール「寂しい女」、という固定観念が女性の中にも男性側にも根強くあるからだと思う。
もちろん、男目当てでバーに行きなさいと言ってるんじゃないよ。たまにそういう女性を見かけるけど、あれは最悪。カウンターに突っ伏して泣く女の子。閉店まで眠ってしまう子。トイレから出てこなくなる子。誰彼かまわず家まで送ってくれる男性を期待していつまでたっても帰らない子。これが同じ女性かと思うと悲しくなる。絶対真似しないでね。
わたしがバーでひとりで飲むことをおすすめするのは、女性にとって、紅一点の中に身を置く、というのはそれだけで意味がある行為だからなの。なぜかって、これほどフェロモン養成に役立つ授業はほかにないからです。
なぜなら、紅一点になれた女というのは間違いなく男にもてる。皆さんのまわりでも、気がつくとその子だけいつも紅一点状態になってしまっている、というような女性がいるでしょう? これは、自分が紅一点の立場にあるという意識を持つことによって、知らず知らず異性を魅きつける話しかたや仕草、視線や微笑みかたなどを身につけているんですね。それを練習するのにバーほど最適な場所はありません。
女の子同士でわいわい飲むのもよし、美味しいものをつまみながらのホームパーティーをするのもよし。コンパや合コン、会社の歓送迎会、なんてのも多い季節。だけど時にはすっと背筋を伸ばして、緊張感と責任感を持ってひとり、バーカウンターに座ってみてほしい。紅一点の威力、試してみて。
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