返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

愛人の掟 48

时间: 2019-10-18    进入日语论坛
核心提示:scene 9 声の温度カンヅメを無事終えたのはいいが、それを機にわたしの生活はすっかり昼と夜が逆転してしまった。もとも
(单词翻译:双击或拖选)
 
scene 9 声の温度

カンヅメを無事終えたのはいいが、それを機にわたしの生活はすっかり昼と夜が逆転してしまった。もともと完璧な夜型なのだが、現在は大体朝の八時か九時に寝て「笑っていいとも!」も「徹子の部屋」もとっくに終わった頃に起き出す、という最悪のサイクル。その上恐るべきテレビっ子癖を持つわたしは、リモコン片手に朝のワイドショーを眺めつつ眠りにつき、昼過ぎにその続報で目覚める、というひどい事態に陥っているのだ。
この手の番組を拝見していていつも思うのだが、わたしは民放各局のいわゆる「女子アナ」というやつが嫌いである。何が嫌いかって、あのテレビ局員なのかタレントなのかわからないどっちつかずの存在が嫌だ。
アナウンサーなのにきっちりニュースを読むことも出来ず、かといってレポーターのような開き直った体当たり根性もない。お嬢様タレント気取りの勘違いを棚に上げて、何か突っ込まれたときだけ「だってあたしたち一会社員なんですもん」という切り札で逃げる煮え切らない態度が許せない。そしてこれは彼女たちの責任ではないのかもしれないけど、一年中着ているあのパステルカラーのスーツ、何とかならないもんでしょうか。
と、わたしの女子アナ嫌いはさておき、先日新聞にアメリカと日本のアナウンサーの比較調査の記事が出ていた。数年前はアメリカのキャスターにくらべ日本の女性アナウンサーの声が格段に高かったが、今年の再調査ではその頃よりずいぶん低くなっているそうだ。そう言われてみれば確かに一時期の、意味もなく元気なレポーター喋りや、キャンキャンとはしゃいだ女子大生口調はずいぶん減ったような気がする。
その反面、若い男の子の声は明らかに高音になっている。以前ラジオ番組の構成を担当していたいしだ壱成くんのシャーデーのような歌声にも驚かされたけど、最近流行りのオザケンくんやスピッツなどのヴォーカルも、カラオケで女の子が楽に歌える高さだ。それなのにカラオケ店のアンケートにはこれらの楽曲のキーが低すぎるという男の子からの苦情が相次いでいるらしい。彼らは一体どんな声を出しているのだ?
女性、男性の声の高さ逆転現象。思うにこれは、最近は女性のほうが地に足が着いて落ちついてきて、逆に男性は女性化というか中性化というか、男らしい低い声を出す必然性がなくなってしまったのかもしれない。
声は、恋愛においても非常に重要なアイテム。だって、いつの時代も愛をささやくには声帯を使うわけですよね。動物でも盛りのついたときは声を出して相手を惹きつけようとするでしょう。それと同じで人間にとっても、声の温度はそのまま恋の温度、なのである。
ということは、甲高い声になった昨今の若者たちは、ようするに「甘えんぼ作戦」に入っているということだ。それをどっしりと受けとめてくれる女性を求めて、である。これはかつてわたしの大好きな脚本家の君塚良一さんが「冬彦さん」でブームに仕立て上げたマザコン男とは明らかに様子が違う。彼らは屈折した母への思いなど全然なく、ごく自然にすくすくと甘えんぼさんになっているのだ。
近頃女性のほうが年上のカップルが増えているのは、別にルミ賢や若貴に敬意を表してではなく、こんな逆転現象の結果と言えるのでは。もともと男たるもの、女よりずっと優しくてロマンティックでナイーブな生き物。「男なんだから男らしく」という呪文から解放されて、やっと本来の姿に戻ったと考えれば不思議でもなんでもないハナシ。
だからこれからの男性へのアプローチは、年上、年下にかかわらず、とにかくあたたかく包み込む、というのがキーポイントになりそうだよ。意外にコロッとモノに出来るかも。
それを裏づけるかどうか、最近はHするとき高くせつないあえぎ声を出す男性が多いんだとか。これはあくまでも、聞いた話……ですけど。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

[查看全部]  相关评论