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愛人の掟 60

时间: 2019-10-18    进入日语论坛
核心提示:scene 21 人生ものさし久しぶりに、同じ番組のライター仲間のタマコさんと飲みに行った。物書き同士は仲良くなりにくいと
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scene 21 人生ものさし

久しぶりに、同じ番組のライター仲間のタマコさんと飲みに行った。物書き同士は仲良くなりにくいという説もあるが、彼女の場合、職種うんぬんより実にニュートラルな生きかたそのものに得るところが大きい。
仕事の種類なんて全然こだわらないわ、私に出来ることならやりましょう。彼氏はいるけど別に結婚とかはどっちでもいいや、どうしても子供が欲しいってわけじゃないしねえ。という肩の力が抜けたかんじが、無理してなくてほんと、格好いいんである。わたしよりいくつか年上なのだが、そんな焦りは微塵も見えない。その余裕は果たしてどこから来るんだろう、といつも疑問に思ってきたのだが、ようやく謎が解けた。その夜わたしは、かねてから懸案の質問を彼女にぶつけたのだ。
「タマコさんは多才で何でも出来るから今は何でもこなしてますけど、最終的にはこれだって決めてる分野があるんですよね? 結婚にこだわらないのは『一生仕事派』ってことなんですよね?」
その途端、彼女は一体全体、どうしてそんなことを訊くのかといった顔で、さらりと言った。
「基本的には行きあたりばったり、ね。一生仕事派というよりは、一生マイペース、ね」
そのあまりのさりげなさに圧倒されて、わたしもあと何年かしたらこんなふうになれるかしらと思ってみたけど、一秒後に無理だと悟った。なぜ無理かといえばそれは、人間の種類が違うからだ。どう違うかといえば、自分の人生について自ら設計をするタイプかそうでないか、である。
人を大きく分類するのにはいろんな方法があるが、人生設計をするタイプかそうでないかの差は、どんな物事についての思考にもかかわってくると思う。人生設計タイプはいついかなるときも、自分の人生になんとなくものさしの目盛りをつけて生きているのだ。
たとえば、いくつまでにこんな仕事をして、いくつまでに結婚をしていくつまでに子供を産んで、とか、考えてもしょうがないことをあれこれ想定しながら生活している。その点、タマコ派は違う。目の前には今、現在、興味のある事柄や人物しか存在しないのだ。将来自分がどうなるか、何年後に何をしているかなど関係ないのである。
わたしはしばしば後者のタイプと誤解されることがあるのだけど、とんでもない、わたしはコテコテの「人生ものさし派」なのである。実はね、二十五、六歳までに一冊は自分の名前で本を出し、着々とキャリアを積みつつ二十八歳ぐらいで結婚し、三十歳までに子供をひとり産んで、その後は子育てをしながら書きたいものだけを書く、といったような人生設計を、すでに二十歳前からシミュレーションしてきたんです、わたし。この中で実現出来たのは「二十五、六までに本」だけだったけど。ああ、こんな齢まで独身とは夢にも。
でも、わたしに限らず、多分ほとんどの女性はこっちのタイプなんじゃない? その証拠に、松田聖子さんは「寅年の人と結婚して寅年のコドモを産む、トラトラトラ、でしょ」なる名言を残してきっちり実現し、賀来千香子さんは「私三十二までに必ず結婚します」と断言して見事三十二歳で宅麻伸さんをゲットした。その他実例多数。
この、人生ものさしの考えかたというのは、やっぱり年齢でくくられやすい若い女性特有のものなんだと思う。極端な話、男性は六十歳になっても子供がつくれるけど女性はそうはいかないでしょう。そのせいもあって本能的に、人生を細かいいくつものゴールで縛っていく。わたしも例外ではないから何とも言えないんだけど、これってけっこう自由な恋愛の敵だったりするのでは。
もちろん聖子さんや千香子さんみたいにうまくはまればそれに越したことはないけど、なかなか予定どおりにはいかないのが世の常。だから夏休みの守れない計画表みたいに、自分でつくった架空のものさしにいつまでも縛られていると、本当に大切な恋を逃しちゃったりすることも。
「アタシの計画ではこうじゃなかったのにい!」とか日々ひしひしと感じてる人は、ちょっとだけものさしをとっぱらってみる必要があるかも。天然のタマコ派にはなれなくても、心がけ次第で忘れたふりぐらいは出来るはずだよ。わたしもその努力の結果、いい恋にいっぱい出会えた。とっぱらった瞬間に、今までの自分には予想もつかなかった熱い恋が待ってたりするからね。
と言いつつ、つい今でもふと三十五歳までには結婚して、とか思ったりしてるんだけど、駄目かなあ……。
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