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糸井重里の萬流コピー塾42

时间: 2019-11-08    进入日语论坛
核心提示:今週のテーマは「一夜を共にする口説き文句」であるさしあたってひとつ、その、私が家元の糸井重里である。ここにあるのは、ハガ
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今週のテーマは「一夜を共にする口説き文句」である

さしあたってひとつ、その、私が家元の糸井重里である。
ここにあるのは、ハガキではあるが、諸君の目には見えぬ。しかし現実にゴマンとあるのだ。いや、悪かった。ゴマンは少々おおげさである。
誌面でとりあげられぬハガキのほうが、とりあげられるものよりも圧倒的に多いのは、言うまでもない。ゴマンが比喩でないとすれば、ヨンマンキューセンくらいの塾生たちの熱情のかけらが、「ボツ、でございますか」「うむ」といったやりとりのなかで処分されていってしまうのである。
例えばたまたま目の前にある一枚に、『かわいいんだろうね、君の寝顔』と書いてある。今週発表する答案のボツ分である。別に、悪いコピーだとは言わない。考えた本人も、今週こそ点をもらえるかナ、などと内心期待しつつ投函したものなのであろう。しかし、やっぱり残念ながらボツなのだ。
だいたいほとんどすべてのハガキが、肉親恋人親友仲間あたりの目から見たら「いいじゃないの」とか「おっもしろいわッ」とか言われちゃう程度の良さを持ってはいるのだ。
しかし、点はなかなかもらえない。ひと頃流行したボウリングとはわけがちがうのだ。近所のボウリング場でアベレージ180くらいの活躍をしていても、全国数十万人の拍手はもらえないものなのである。
厳しいといえば厳しい。採点の基準が不明瞭であるといえば、これまた確かにその通りではある。
だからこそ塾生諸君、励んでくれたまえ。ボツとお点をもらえるコピーとの、紙一重の紙を、何回かに一度ずつでも破っていただきたいのである。
「今週はずいぶんといわゆる熱心でございますね、家元」
ああ、最近は、「まぁまぁ」のハガキの山が高くなってきてね、黙って落すのがつらくってサ。
「おいたわしゅうございます。では、そろそろ教場の方へ……」
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