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糸井重里の萬流コピー塾43

时间: 2019-11-08    进入日语论坛
核心提示:宗薫先生の作品は というわけで、先回の「デート篇」に続いて「一夜を共にするための口説き文句」について稽古を始める。一夜を
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宗薫先生の作品は
 というわけで、先回の「デート篇」に続いて「一夜を共にするための口説き文句」について稽古を始める。
一夜を共にすることが、必ずしも「ヤル」ことを意味してはいないのは、断るまでもないと思っていたが、大多数の塾生がそのことのみに焦点をしぼってきたようである。
「ハガキに、『題・ヤル』などと書いてきたご老人もございました」
しょーがねーなー。ま、そういうものだろうな、実際「一夜を共にすること」の国民的意識は……。
・斉藤泰徳『宗薫センセイのブンガクについて共同研究してみよう』(梅) は、さすが会社社長の作。社長の肩書きをカケ算すると、ずいぶん効きそうなコピーではあるが、あえて『宗薫センセイ』などと言わずに『カワカミのブンショーに、ちょっと気になる個所があるんだよ』とカッコつけたほうが良いと思う。
しかし、まったく、油断もスキもありゃしないとはこのことで、
・川上宗薫『朝メシもっていったよね』(竹) と、本人からのハガキが届いていた。「メシ」を誘ってOKされたら、これを言うということだろう。まことに、実用的実践的というより他はない。難くせをつけるなら、文字で読むと意味がとりにくいので、『「朝メシも」って、言ったよね』としてほしかった。とまれ、作家の“その時”の表情・肉声も伝わってきそうな直筆ではある。
さて、実用に使えるかもしれない、というコピーをもう少し探してみよう。
・新井裕子『ここなら安心だよ』(梅) とにかく、安心らしいから、ついフラフラって行ってしまいそうだ。
・佐藤ひろみ『そろそろすずしくなったし……』(梅) そうだねえ……。
・西野祐子『あの……覚悟はできてます』(梅)
・中島多津子『今夜は時計をはずしてきたの』(梅) そーかそーか……。
「女性が書いたとわかると、何を言われても口説かれてるなあ、と。じゃ、行っちゃおうって気になるでございますね」
実は、そうなんだよ。女性は、うなずくだけでどんな名文句より効果を出しちまうんで困るのだ。
「男の、実用が欲しゅうございますねえ」
・中村孝一『ナァに、ただの曲り角さ』(梅) この人は渋谷区本町の住人らしいから、百軒店の旅館街のあたりでこんなことを言ってるのだろうな。
・高沢康則『今夜の話は大切だから、朝までかかるよ』(梅) だって。ヤボな気もするけど、オフィスラブなんかに向いてそうだ。
古典的なのが、
・秋葉冴『俺、眠くなっちゃったよ』(梅) 十七歳でこんなことやってるのか?!
・渡辺康二『こわい話なんかしないから』(竹) うまいこと言うなぁ、まったく。
勢いで押しちゃうのが、
・森三千代『サァッ、おしっこしてきて、ネルかっ!!』(梅)
不気味に真に迫ってるのは、
・雨宮秀樹『いま裕子を帰したら、ぼくら友達になっちゃうと思うんだ』(竹) この人のウマサは、相手を何げなく呼び捨てにしている部分にある。『君を』じゃなくて、『裕子を』と書いているセンスには、並々ならぬものを感じた。
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