返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

糸井重里の萬流コピー塾52

时间: 2019-11-08    进入日语论坛
核心提示:アナログって何? そうだ。今週は、二種類の腕時計のコピーであったな。デジタルとアナログ、どっちかを選んでコピーを書けとい
(单词翻译:双击或拖选)
 
アナログって何?
 そうだ。今週は、二種類の腕時計のコピーであったな。デジタルとアナログ、どっちかを選んでコピーを書けということであったが、デジタルはともかく、アナログの何たるかがわからぬ塾生もかなりおった。
「それは無理からぬことでございましょう」
うむ、こんなコピーもあるくらいだからな。それにしても番頭さん、まだちょっと香るねぇ。
「ドブでございますから、やはり……(恥)」
しかたないか(笑)。
・小林牧明『デジタルさえなければ「アナログ」なんちゅうニックネームはつかんかったのに』(梅) まことに、その通りではある。
ところで、今週は喜ばしいニュースがある。毎回毎回どっさりハガキをくれるのに、なかなか掲載されなかった「おしいッ」の岡田寿彦君が、ついに陽の目を見た。
・岡田寿彦『5分のかたちはケーキのひときれ』(梅) まだまだ詰めの甘さは感じられるが、ケーキのことだけにこちらも甘くしよう。アナログ式の気分をとらえておる。
そういえば、すぐスネるほうの常連、河野八重子君が、また、デートの宿題で出した悪例『君の郵便番号教えて』について、「電話番号のまちがいではないか」と指摘してきた。
「いかがとりはからいましょう」
番頭さんのほうから個人的に説明しといてくれ。
そういえば、宿題の他にいろんなことが書いてあるハガキが多くて、読むのに時間がかかってしゃーない。
「でも読んでおりますねえ、イチイチ」
赤ん坊が生まれて、それがおじぞう君に似てる、とか。自分の名前は変っていて自慢だから、せめて名前だけでも載せろとか、渋谷の化粧品店に勤めていてヒマだから寄れとか。
「レオタードもあるそうでございますね」
ついつい読んじゃって、まったく、面白いし困っちゃうし、困ったぞ。デジタルから、とにかく順に読んでいこうぜ。
・中村比呂志『「時は消えゆくものだ」と教えてくれた君』(梅) さりげないが、よくできている。似ているが、
・寺崎芳之『お母さん、今うつった数字はどこへいったの』(梅) なども、なかなかである。
・中田諭志『クッソー! あと何分か考えてたら一分すぎてしもた』(梅) などは、残り時間をいちいち計算せねばならぬデジタルの欠点を、よく表現している。
「しかし、これではアナログの宣伝になってしまいますですね」
そう、よく気がついたね、番頭さん。今週は、そういう敵を利するかたちのコピーがとても多かったのである。本人は「デジ」とか「アナ」とか指定しているけれど、逆コピーになっているのだ。そのへんは目をつぶって読むしかないね。
・白石トシ『エッ! まだ説明書持ち歩いてるの?』(梅) 六十歳のリアリティがあるが、実をいうと私も、この感じはわかるのだ。
歳といえば、
・門松幸太郎『お年だけに針の重さがこたえたのでしょう。おしい方です』(梅) というのも面白かった。これはアナログの時計のデメリット(簡単にいえば弱点)を誇張しているデジタル用のコピーだ。
『おしい方です』といえば、
・松浦英子『発信音でお通夜の固い空気もなごみます』(竹) などは、愉快である。
素直でキマっているのは、
・木下修『時刻、もろ出し』(竹)
・藤山章子『いま・いま・いま……』(竹)
そして。
・加藤恵一『はっきりさんで、りちぎくん』(竹)
・小松裕一『僕は時計に使います』(梅) などがあった。
「このへんは、できそうでいて、なかなかできるものじゃありませんですね」
デジタル時計の性質をうまくとらえておる。
・成田力『時のまばたき』(梅) なんかも、地味だが捨てがたい。今回は、わりに正面から書いたものに当りがあった。
・山崎久美子『おまえの情のうすーいとこが好きや』(梅) もうまい。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%