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糸井重里の萬流コピー塾88

时间: 2019-11-08    进入日语论坛
核心提示:高齢塾生が頑張る ともかく「E.T.Tシャツ」を、なんとか売る。これがテーマであった。面白いなぁ、と思ったのは、「どうし
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 高齢塾生が頑張る
 
 ともかく「E.T.Tシャツ」を、なんとか売る。これがテーマであった。
面白いなぁ、と思ったのは、「どうしてE.T.のTシャツを安売りしなきゃならないんでしょうか」という疑問がなかったことであった。ひとりくらいはいらっしゃると読んでいたんすけどねぇ。
「ということは、現時点でE.T.のマークのついたTシャツを着るというのは、みんなが恥ずかしいと思っていて誰も着ていない……」
いやいや、そう簡単に捨てられないのがTシャツというものだ。他人に見られたら何と言い訳をしようかなどと思いながら、家の中で着たりしているにちがいないのだよ、みんな。
「じゃ、仮に、私の前でE.T.のTシャツを着ている女性がいたとしたら、その方は私を他人と思っていない……」
あるいは、人間と思ってない、ということかもしれないな。
「そういえば、私の女房、パジャマがわりにE.T.Tシャツを着とりますです。あ、いや、あれは女房じゃなかったかな」
ともかく、ハガキを見よう。
・藤谷信夫『経帷子ではもう古い』(梅) この『もう古い』というのが効いてるね。|香《や》具|師《し》やなんかのセンスに近いものがある。このやり方だと、白黒テレビなんかでも『絵のないラジオで我慢をするかい?』なんて言えちゃうわけだ。とぼけて売るのは、さすが六十一歳だね。
高齢の塾生が、今週は頑張っておる。
・金田茂夫『そいつが今脱いだヤツわしが|買《こ》うたる』(梅) よく通信販売などにある「匂いつき」の発想ね。ほんとにエッチな六十二歳ではあった。逆に、中学一年生は、同じようなことをまったく逆に言ってきた。
・木下愛津子『まだサラよ』(梅) このコもエッチね。
番頭さん、同巧多数ってやつを発表しておくれ。
「ハイッ、まずは……、
・太田清子『いいティーシャツです』といったダジャレものが60〜70通ございました」
特別にいいダジャレはなかったね。
「ハイ」
それから、どんなのが多かった?
「パートがくるから、いまのうちに買っておこうという発想で、やはり50通ほど」
ああ、それも多かった。なかでは、
・柴田道子『今なら、・続・新、三枚のワッペンがついてます』(梅) というのがよかったな。
着ている人がひき立つ、というのも多かったろう。
「ハイ、48、49、50、51、52、53、54枚ございました。これは、なかなかのものがございましたね」
・三好祐一『面接にコレを着てきたら、私は迷わず採りますよ』(梅) 面接という季節ネタとの組み合わせがよかった。似た発想を、こんなふうにすることもできる。
・不破秀介『ヤクザの兄が申しますには、「E.T.Tシャツ着た奴だけは殴る気がしねぇ」そうでございます』(梅) 要するに、みんながみんなE.T.なんかは恥ずかしいと思っているいま、これを着ている人は「大物」に見えるのだね。これを意識的にやると、
・岡田浩典『憎めないひとになる』(梅) や、
・渡部一彦『親和力』(梅) という売り文句になるわけだ。
・ほりきかずこ『ワイシャツの下にすけて見えるE.T.の文字が、あなたを噂の人にしてくれる』(梅) や、
・久野慎太郎『ペアルックなら、もう、お二人の噂でもちきり』(梅) なども同様の視点。
・島田昌夫『今、着せれば、迷子になってもすぐわかる』(梅) と、
・大平俊明『街に出ればアウトロー気分』(梅) も残しとこうか。
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