・横田通男『何の説明もなく、気象庁のおじさんが「明日は晴れ(くもり、あめ)!」と力強く言う』
・新内秀一『「恋愛天気予報」として、結婚希望者、恋人募集者の顔写真を画面にうつす』
・細野嗣雄『PL学園の生徒が太陽とか雲を人文字で描く』
・原田裕介『エイズ患者をアナウンサーにする。台風の上陸などよりも、患者が日一日と変貌していく様子が話題をよぶ』
・伏見学『赤貧天気予報——制作費が少ないのを逆手にとり、みじめなまでに貧乏に徹し、視聴者の同情を買って見てもらう』
・本間安利『予報のあとに決って「文句あっか!?」と視聴者を脅す“文句あっかおじさん”を登場させる。はずれたときは、色っぽく「ねえ、ゆ・る・し・て」とあやまる“ゆるしておねえさん”が登場。特に深夜には「このアタシのからだで……」という女性が登場する。男性視聴者は予報がはずれることを願うようになる』
・小野正二郎『天気の話はしない』
・兵頭大造『出だしの第一声がちがっていたり、メガネの型を変えたりして「まちがい捜し」をさせる』
・松本音博『有力政治家に「国民は法律の定めるところにより、天気予報を見る義務を負う法案」を提出させる』
・八木叡『天ノ岩戸を前にしたコントを毎回やり、予報が晴れの時は、天照大神が顔を出す(絶世の美女に限る)。もちろんアメノウズメノミコトのセミヌードは毎回登場』
・三浦和子『ヤン坊(中曾根康弘)とマー坊(石橋政嗣)の天気予報。二人が相反する予報を戦わせる(本人が無理なら人形を使う)』
・鶴岡精二『超ビキニまたは超ミニのギャル、若しくは樹木希林が「天気予報は当っている。天気の方が間違うこともある」という』
・市毛悦子『気象庁を“ちきしょう庁”に改名し、「おじさんは怒ってるんダゾー」とひと言添えてみる』
・市川明彦『新聞の番組欄に「脚本・橋田壽賀子」と記載してもらう』
・不破秀介『ホームドラマの幸せそうな家族団欒場面で、きまって天気予報番組が流れているようにする。きっといつの日か、天気予報観賞が幸せな家族の象徴にまで高められる』
・加藤恵一『用語を改める。風(フクノ)、台風(イエナガス)雪(ブッチギリ)、雨(ヌレ)、くもり(ハンパ)、晴(スッキリ)など。例えば「今日は朝からスッキリなので、まだヌレはありません。明日はハンパのあと、ブッチギリかもしれません」』
・山田美枝子『山田洋次監督に「予報官物語」という涙・涙の映画を作らせる。その主演俳優に天気予報をいわせる』
・今井智子『天気予報のキャスターを決めない。放送局内を歩いているタレントさんを急につかまえてお天気原稿を読み上げてもらう“タレントによる突然天気予報”』
・長谷川普美子『とても不幸な人を捜してきて、身の上話をさせながら天気予報をする。主婦の大好きな“他人の不幸”を売り物にする。「……で、父が行方不明になった翌年母が倒れ……神奈川は雨だっていうじゃないですか。しかも東京はくもりで……うっうっ……」と』
・沢田寛『5人の審判委員によって予報に物言いがつけられるようにする』
・下馬場浩『おしんを予報官にむかえて、みんなでいじめる』
・成子浩『ビートたけしと加賀美幸子(NHKアナ)を登場させる。たけしに言いたい放題の天気予報を言わせ、加賀美は「はい」とだけ答えるが、たけしが言い終ったら最後に「でも、はずれるかもしれませんね」と言い、ジ・エンド』