□志貴の部屋
————それは、忘れている何かを思い出す事だ。
「だーかーらー、それが思い出せれば苦労しないんだって」
というか、思い出そうとして苦労したコトなんかあったっけ?
「……まあ大事なコトを忘れてるって訳じゃないんだし、そう悩むことでもないよな」
横になったまま呟いてみる。
忘れているコトは昨日のコト。
今まで何千日と過ごしてきたんだから、たった一日ぐらい何も思い出せない日があってもおかしくないだろうし。
というか、思い出そうとして苦労したコトなんかあったっけ?
「……まあ大事なコトを忘れてるって訳じゃないんだし、そう悩むことでもないよな」
横になったまま呟いてみる。
忘れているコトは昨日のコト。
今まで何千日と過ごしてきたんだから、たった一日ぐらい何も思い出せない日があってもおかしくないだろうし。
【レン】
「————猫だ」
いま、窓の外を黒猫が通って行った。
「……あれ?」
ここは二階。窓の外には、猫が通れるようなベランダなんかあっただろうか?
「…………まあ、いいか」
急に眠くなってきた。
つまらない事をいつまでも考えてないで、明日にそなえて眠るとしよう————
いま、窓の外を黒猫が通って行った。
「……あれ?」
ここは二階。窓の外には、猫が通れるようなベランダなんかあっただろうか?
「…………まあ、いいか」
急に眠くなってきた。
つまらない事をいつまでも考えてないで、明日にそなえて眠るとしよう————