□屋敷の物置
「…………………ない」
って、あったりまえだ。琥珀さんでさえ知らないような鍵の行方を、どうして俺が知ってるっていうんだよ。
「どうしました? なにか浮かないお顔をしてますけど」
「あ、いや……なんかその鍵の行方、知ってるような気がしたんだ。でもまあ、思い出せないから意味ないんだけどね」
ぽりぽりと頬を掻く。
そんな俺の世迷い事を琥珀さんは嬉しそうに聞いてくれた。
って、あったりまえだ。琥珀さんでさえ知らないような鍵の行方を、どうして俺が知ってるっていうんだよ。
「どうしました? なにか浮かないお顔をしてますけど」
「あ、いや……なんかその鍵の行方、知ってるような気がしたんだ。でもまあ、思い出せないから意味ないんだけどね」
ぽりぽりと頬を掻く。
そんな俺の世迷い事を琥珀さんは嬉しそうに聞いてくれた。
【琥珀】
「いえいえ、きっと志貴さんは鍵の場所を知っているんですよ。あ、それじゃあ開ける時はわたしもご一緒させてくださいね。この中に入ってる物は、きっとわたしにとって大切なものですから」
「あ……はい。それじゃあ期待しないで待っててください」
「はい、約束ですからね志貴さん!」
ぽん、と手を合わせて喜ぶ琥珀さん。
……まいったな、琥珀さんの期待は裏切れない。アテはないけど、機会を見つけて二つの鍵とやらを探さないと———
「いえいえ、きっと志貴さんは鍵の場所を知っているんですよ。あ、それじゃあ開ける時はわたしもご一緒させてくださいね。この中に入ってる物は、きっとわたしにとって大切なものですから」
「あ……はい。それじゃあ期待しないで待っててください」
「はい、約束ですからね志貴さん!」
ぽん、と手を合わせて喜ぶ琥珀さん。
……まいったな、琥珀さんの期待は裏切れない。アテはないけど、機会を見つけて二つの鍵とやらを探さないと———