□志貴の部屋
「————離れ、か」
たしかに悪くはない。
こんないい天気なんだから、縁側でぼんやりしているだけで気持ちよくて眠ってしまいそうだし。
「でも俺、午前中も眠ってたんだけどなあ……」
あんまり寝すぎると起きた時に頭痛に悩まされそうだけど、とりあえず行ってみるか。
たしかに悪くはない。
こんないい天気なんだから、縁側でぼんやりしているだけで気持ちよくて眠ってしまいそうだし。
「でも俺、午前中も眠ってたんだけどなあ……」
あんまり寝すぎると起きた時に頭痛に悩まされそうだけど、とりあえず行ってみるか。
□離れの入り口
「ん〜〜〜〜〜っ!」
青空の下、思いっきり背筋を伸ばす。
いやあ、いい気持ちです。
一日ずっと寝っぱなしだろうとおかしな悪夢を見ようともうへっちゃら。こんな絶好の昼寝日和に寝ない方がどうかしている。
はい、そんなわけでお休みなさい—————
青空の下、思いっきり背筋を伸ばす。
いやあ、いい気持ちです。
一日ずっと寝っぱなしだろうとおかしな悪夢を見ようともうへっちゃら。こんな絶好の昼寝日和に寝ない方がどうかしている。
はい、そんなわけでお休みなさい—————
夏の終わり。
家族全員で旅行に出かけた帰り、突然の暴雨に襲われた彼らは人気のない山奥に取り残される事になった。
家族全員で旅行に出かけた帰り、突然の暴雨に襲われた彼らは人気のない山奥に取り残される事になった。
強風と豪雨に悩まされながら一夜の宿を求め、山道をさまよい歩く一行。
不気味な森、徘徊する野犬の群れに怯えながらも彼らはついにある洋館に辿りついた。
□屋敷の門
不気味な森、徘徊する野犬の群れに怯えながらも彼らはついにある洋館に辿りついた。
□屋敷の門
嵐はやまず。
一行は九死に一生を得た思いで館の扉に手をかける。
一行は九死に一生を得た思いで館の扉に手をかける。
それが、さらなる恐怖の幕開けになるとも知らぬまま————
□遠野家屋敷
□遠野家1階ロビー
手入れの行き届いた内装。
つい昨日まで人が住んでいたような部屋。
一行は自らの幸運に感謝する。
だが。
訪れた館は、呪いによって支配された死の空間だったのだ!
□遠野家1階ロビー
手入れの行き届いた内装。
つい昨日まで人が住んでいたような部屋。
一行は自らの幸運に感謝する。
だが。
訪れた館は、呪いによって支配された死の空間だったのだ!
□遠野家居間
【久我峰】
「ようこそ、私が館の主人です」
「ようこそ、私が館の主人です」
【琥珀】
「……うわあ、とんでもない所にきちゃいましたねえ……」
【久我峰】
「……うわあ、とんでもない所にきちゃいましたねえ……」
【久我峰】
「なんだと、乳もませろ小娘ぇぇぇええええ!」
【琥珀】
「———————————————」
唐突にふりかかる冗談のような悪夢!
□秋葉の部屋
【秋葉】
「そ、そんな、兄さんが二人……!?」
「そ、そんな、兄さんが二人……!?」
「は? なにいきなりワケわかんないコト言い出すんだよ秋————」
【偽志貴】
「ふふ、アキラちゃんは可愛いなあ」
「ふふ、アキラちゃんは可愛いなあ」
「なっ、誰だオマエ! ……って、たしかにアキラちゃんは理想の妹だけどさー」
【秋葉】
「そんな、言動までうりふたつ!? これじゃどちらが本物か判らないわ!」
【翡翠】
「秋葉さま。面倒ですから二人とも始末してしまいましょう」
【琥珀】
「きゃー、翡翠ちゃんったら超クール!」
「きゃー、翡翠ちゃんったら超クール!」
スリル!
□中庭のベンチ
「よし、ここから外に出られるぞ!」
「やりましたね志貴さん!」
「秋葉さまには申し訳ありませんが、一刻も早くここから脱出いたしましょう」
「オッケー、こうなったのも秋葉の責任だから自業自得だろう。って、二人ともここまで無事か?」
「やりましたね志貴さん!」
「秋葉さまには申し訳ありませんが、一刻も早くここから脱出いたしましょう」
「オッケー、こうなったのも秋葉の責任だから自業自得だろう。って、二人ともここまで無事か?」
【翡翠】
【琥珀】
「はい。かすり傷一つありません」
「はい。かすり傷一つありません」
「うわあああああ、血、二人とも血が出てるって!」
ブラッド!
□屋敷の前の道
「はぁ、はぁ————くそ、結局出られたのは俺だけか———!」
【黒犬】
「いぬ」
【虎】
「とら」
【鹿】
「しか」
【黒豹】
「じゃがー」
「ひいい、いつのまにか動物に大人気!?」
「ひいい、いつのまにか動物に大人気!?」
ズー! ズー! ズー!
□遠野家屋敷
次々と降りかかる身も凍る天変地異!
呪われた館に迷いこんだ一行は生きて朝日を拝めるのか!?
一人、また一人といい感じで壊れていく仲間たちの運命は!?
そして館に隠された戦慄の過去、地下に封じられたという悪魔の正体とは何なのか……!
次々と降りかかる身も凍る天変地異!
呪われた館に迷いこんだ一行は生きて朝日を拝めるのか!?
一人、また一人といい感じで壊れていく仲間たちの運命は!?
そして館に隠された戦慄の過去、地下に封じられたという悪魔の正体とは何なのか……!
シナリオ枚数まあそれなり、
イベント枚数ちょっとだけ、
構想に至ってはシャレですませておけば良かったと大後悔!
ドージンの限界、ノーアンダー(注:これ以下はないの意)に挑戦する意欲作!
新ジャンル、痛寒伝奇アドベンチャーこの秋登場!
イベント枚数ちょっとだけ、
構想に至ってはシャレですませておけば良かったと大後悔!
ドージンの限界、ノーアンダー(注:これ以下はないの意)に挑戦する意欲作!
新ジャンル、痛寒伝奇アドベンチャーこの秋登場!
————ああ。
今夜は本当に、掴みが、キレイだ———
今夜は本当に、掴みが、キレイだ———
□離れの部屋
「…………………」
目が覚めた。
空はいつのまにか燃えるような夕焼けだ。
どうやらさっきまでの悪夢は真実悪夢であってくれたらしい。
「あ、あいたたたたた…………」
寝すぎでキリキリと頭が傷む。
「……まいった。これからは一日中寝るなんて暴挙はやめよう……」
すっかり冷えきった体をさすりながら屋敷への帰路についた。
「…………………」
目が覚めた。
空はいつのまにか燃えるような夕焼けだ。
どうやらさっきまでの悪夢は真実悪夢であってくれたらしい。
「あ、あいたたたたた…………」
寝すぎでキリキリと頭が傷む。
「……まいった。これからは一日中寝るなんて暴挙はやめよう……」
すっかり冷えきった体をさすりながら屋敷への帰路についた。