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歌月十夜176

时间: 2019-11-29    进入日语论坛
核心提示:*s216□シエルの部屋 訊きたいコトっていえば学校のコトになるかなあ。もうじき文化祭だし、忘れていたことだけどもう一つ大き
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*s216

□シエルの部屋
 ……訊きたいコトっていえば学校のコトになるかなあ。
もうじき文化祭だし、忘れていたことだけどもう一つ大きな問題があるし。……まあ、良い事ではないので出来れば忘れていたかったけど。
「……思い出しました。学校のコトなんですけど、先輩?」
【シエル】
「はい? なんですか、急に改まっちゃって」
「あのですね。職員室で、遠野は期末テストを受けなかったので補習だ、とかいう話は聞かなかったでしょうか。あと生活指導のほうでも最近は成績も落ちてるし遅刻も多いし、とか」
……う、心なしか声が小さくなってるかも。
【シエル】
 先輩は思うところがあるのか、にまーと意地の悪い笑みを浮かべてるし!
「う……やっぱり補習受けさせられるんですか、俺」
【シエル】
「えーっと、確かにそういう話は聞いてます。遠野くん、文化祭あけの小テストで平均点九十を上回らないとマズイとかなんとか」
「あ、あいたたたたた…………」
うわあ、進学校通ってて補習ってのも酷い話だ。
勉強は嫌いな方ではないんだけど、ここにきて初めて嫌いになりそうな雰囲気。
「……はあ。平均点九十なんてハードル高すぎる。こりゃ補習は決定かあ」
 ああ、嫌すぎる。
なんだって休日にマンツーマンで授業を受けなくちゃいけないんだろう?
「あーあ。いっそのこと先輩が担任だったら良かったのに。そしたら真面目に勉強するんだけどな、俺」
【シエル】
「そうですか? 遠野くん、わたしが先生でも怒りません?」
先輩の声はなぜか妙にウキウキしている。
「怒らないよー。むしろ嬉しいです。うん、シエル先輩が先生だったらもう言うコトないんだけど」
べたー、とテーブルにつっぷして泣き言を口にした。

□アパート
 そうしてシエル先輩とのゆったりとした夕方は過ぎていった。
屋敷に帰る時間になって、また明日、とおきまりの挨拶をして先輩のアパートを後にした。
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